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Androidエミュレーターを推奨環境のPCの制作

表題から「え?どういうこと?」と思われるかもしれません、私もその一人でした。

お客様からの案件で「Windowsで動作するAndroidエミュレータが多重起動してもサクサク動くパソコンが欲しい」との事。思わず興味本位で「それってなんですか?」お聞きしてしまいましたが、これがまた面白い。

Androidエミュレータとは?

Androidエミュレータがあれば沢山のスマホを用意する必要がなく、1台のパソコンで仮想のスマホやタブレットを多重に起動して使う事が出来るんです」とお客様が仰ってましたが、そもそもその利用価値って何なのでしょうか?とお聞きした所「リセマラってご存知でしょうか?リセットマラソンといいましてゲームのアプリをインストールしてはガチャというものを繰り返し行って良いのが出るまで繰り返すのですが、もし良いのが引き当てればそのアカウントは売れるんですよ。それを1台のスマホで行うのは至難でして・・・」その後もAndroidエミュレーターの特徴や利用価値をお聞きした所、以下のような機能を持つ様子。

ざっくりとしたまとめ

つまり、お聞きした話をまとめるとこうなる。
・スマホを買わずにAndroidが利用可能
・AndroidのOSが1台のPCで多重起動が行える
・WindowsだけではなくMacでも利用可能
・多重起動の上限は5つまでが望ましい
・それぞれに別のGoogleアカウントが必要
・PCはハイスペックよりもミドルスペックが丁度良い

NoxPlayerの導入

これらの情報を頂いてPC制作前にAndroidエミュレータを試しに導入してみました。ソフトは今回ご指定のあった「NoxPlayer V5.1.0.0」をインストールしてみました。まずは公式サイトからファイルをダウンロードしてインストールを行います。

NoxPlayer

インストールが終了したらデスクトップに以下の画像の(1)があるので「MultiDrive」を起動させる。楽しくなって沢山のAndroidエミュレータを生成してみましたので分かりにくくなっていますが(2)が開始だが、まずは各種(3)の環境設定を押して「システム設定」を行う事をオススメする。

NoxPlayer

システム設定で大事なことは一つのAndroidエミュレータにあまりCPU負荷を与える必要はない。その為に(1)は「低い」を選択し(2)でデザインを「携帯電話」に変更し(3)で保存して完了。

NoxPlayer

補足として、もし特定のアプリがダウンロードが行えない場合は(1)の機種を変えてみて試して欲しい。テストではファーウエイ製の「C8817D」で有名なアプリのインストールは殆ど行えた。機種を変更したら(2)の設定の保存を忘れずに。

NoxPlayer

ここまで書く必要は無いと思ったが一応。設定を保存後は再起動を促すダイアログが表示されるので迷わず「再起動」ボタンを押下する。これで基本的な設定はすべて完了。

NoxPlayer

Androidエミュレータが起動したら、通常の利用と同じくアカウントを登録する必要がある。推奨としてはGoogleアカウントは新規作成が望ましく、理由としてはバグが恐ろしい。既存のアカウントに不明な情報が書き込まれてしまう恐れがある為必ず新規で作成をオススメする(画像が見にくいので詳細はクリックをして確認してほしい)。

NoxPlayer

アカウントの登録が完了すれば後は通常のスマホ同様にアプリのダウンロードなどを行い、各Androidエミュレータを多重起動して動作を確認すると良い。検証では同時起動で5画面のAndroidエミュレータの操作が行えた(因みに以下の写真は4画面)。

NoxPlayer

便利な機能だと感じたのは「操作アシスト機能」というものがあり、開始ボタンで記憶させ停止で記憶というシンプルなもの。また分かりにくい点としては記憶した操作アシストは多重起動時に個別に行ってはならない。何故なら多重起動であって個別に記憶しても操作アシストは共通であるという事。少し理解しにくい内容だが一度設定した操作アシストは個々で利用ができるので、まずは単一のAndroidエミュレータを起動させて記憶させることをオススメする。

NoxPlayer

Androidエミュレーター推奨パソコン

今回準備を行ったパソコンでは、応答速度と描画速度に重点を置いており、ハイスペックではないがミドルスペックの中でも上位を目指して考案し、ゲーミングパソコンと同じ仕様で構成して仕上げました。体感的には申し分のないレスポンスであり、もう少しだけコストを下げても良いかと思える程。その構成一覧は以下の通りですのでご参考になれば幸いです。

パーツ品名
CPUintel Core i5 7600 BOX
マザーボードH110M-A/M.2 (H110 1151 DDR4) 
メモリPanram W4U2400PS-4G (4GBx2枚) 
グラボGeForce GTX1050Ti 4GB STORMX
電源KRPW-L5-500W/80+ (500W)
SSD(M.2)ASX8000NPC-256GM-C (M.2 2280 256GB)
M.2用ヒートシンクHM-19A (チップ用マルチヒートシンク 4個入)
ケースBECITE Black

使ってみた感想と補足

所感としては、中途半端なタブレットやスマホを買うよりはAndroidの「ゲーム目的」であれば、このAndroidエミュレータをPCを利用した方が遥かに安定しているように感じられた。それは当然といえば当然なのだがパソコンに搭載しているメモリやCPUが如何に優秀であるかを再認識させられる結果となった。尚、XBOXのコントローラも使用が出来るので使い慣れたパッドで遊べるという点も評価したいと思う。