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「勇者あああ」を観て、昭和のテレビ番組を思い出す

勇者あああ

「勇者あああ」を観て、昭和のテレビ番組を思い出す

テレビ東京系列の「勇者あああ」を観ました。低予算はもちろんの事ながら観ていると懐かしい感覚に陥った気がしました。この番組は「ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組」というユルさがなんとも言えません。北海道では毎週火曜日のAM2:00に放送しております(1週遅れの内容を放送)。

深夜ならではのゆるさ

放送の内容はお笑い芸人のアルコ&ピースの2人がゆるくゲームを遊んだり遊ばなかったり、新人の芸人さんがゲームにまつわるコントを行ったりと内容は様々ですが、何故か観ていても飽きが来ない不思議な番組です。

勇者あああ
ファミコン版「燃えろプロ野球」よりバントを打つクロマティというコント

実際にはゲームを知らなくても楽しめる内容だが、往年のファミコン世代にとってはニヤニヤしてしまうネタばかりです。他にもストリートファイターのベガとキングオブファイターズのギース・ハワードのコントという、マニア向けのネタは分かる人には分かる小ネタが満載でした。

ゲームのプレゼンの天才「ヤマグチクエスト」

ゲーマーの異常な愛情」というコーナーがある。これだけでもこの番組を観る価値はあるという程とんでもなくプレゼンが美味い芸人がいます。その名も「ヤマグチクエスト」、その彼がプレゼンを行えばたちまち売れなかった埋もれていた名作のゲームがAmazonの売上ランキングでトップになる程。その様子を本人が驚いている様子で「自分が売れずにゲームが売れる」との事。

この売上を爆上げした放送の内容はこのような感じ。

勇者あああ_ヤマグチクエスト
PS2のゲームの「ボクと魔王」プレゼンの始まり。名作なのに本当に売れていない事をアピールしている
勇者あああ_ヤマグチクエスト
本来のロールプレイングゲームとはこのようなゲームという事を分かりやすく簡略的に説明が始まる
勇者あああ_ヤマグチクエスト
ストーリーの展開を紐付けしている。これたは実際に相当やり込まないとここまでのプレゼンは行えない。
勇者あああ_ヤマグチクエスト
ゲームの本筋をネタバレのようでネタバレではなく「いい感じで」引き出す話術は観ている者をどんどん引き込んでゆく
勇者あああ_ヤマグチクエスト
プレゼンを受けているアルコ&ピースの2人もこのゲームのストーリーの本筋を知り、続きが気になってきた様子。

このようにプレゼンを受けているアルコ&ピースも「それだけプレゼンが上手いならディーラーになったら?」と言わてしまう程秀悦なプレゼンです。実際にAmazonランキングが動いてしまうのも納得です。ゲームのプレゼンと考えると通常ではゲームのシステムを説明してしまいがちですが、ヤマグチクエストさんは「何を伝えるべき」かが明確であり一線を画しています。

これから大人になる人も観るべき番組

大人でもゲームはゆるく遊び、また人気のないゲームでも真剣に自分が楽しければそれで良く、それが仕事に活かせる事も可能だという事を証明してくれる「しっかりと作り込まれたゆるい番組」です。スポンサー契約で番組を構成しているテレビ局が一般人のYoutuberが流すような企画を丁寧に作り上げています。それはタレントさんが活かし、ゲームを踏み台にせず、ゆるく長く継続が出来やすい構成はテレビ東京系列ならではのこだわりはこれから大人になる方にとっては参考にすべき事です。

好きな事を仕事にするにはこうすれば良い!」というマニュアルは無いもので、アイデアとやり抜く努力があれば「あえてゆるく」観られがちのこの番組ですが、これから社会人になる方にはとても参考になる番組かもしれません。予算をかければ良いモノが出来るとは限らないという事を改めて実感させられました。

これからも、ゆる~く長く楽しませて頂きたいと思います。

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