ノートパソコンに水がかかってしまった場合の対処
今回はお客様から「パソコンにスープのような液体がかかってしまった」との事で洗浄修理を行ってみました。ノートパソコンの水がかかってしまうトラブルは皆さんにとってもよくある事ですよね?、このような場合はどのように対処すべきかを簡単にまとめてみたいと思います。
まずは全て分解洗浄
ノートパソコンであれば、まずはキーボードを取り外し洗浄します。キーボードの効きが悪くなる程度であればこれらの洗浄で改善されるでしょう。
液体が流れ込んでしまった場合にはケーブルの先端をアルコール等で除去しても良いのですが、まずは使用済みでも良いので歯ブラシを使って「水」で洗浄を行うことをオススメします。
もしも基盤などに液体が流れ込んでいる場合はケーブルなどを全て丁寧に取り外して分解を行います。この時にネジや基盤の配線などはスマホのカメラ等で撮影しておくと元に戻しやすいのでオススメします。
少し見えづらいかもしれませんが、粘ったような液体がUSBボード付近に付着しておりました。この場合でも一度水で洗浄してから無水エタノール等を使ってたっぷりとアルコールで水分を飛ばしてあげて下さい。
耐熱を目的としたテープも汚れている場合は取り外し洗浄を行って下さい。この際、粘着力がなくなっても問題はありませんのでまずは汚れを落とす事を目的に作業を行って下さい。
仕上げとしてケーブルの接続箇所に接点復活剤を塗り込みます。その後は2時間程乾燥させてから元に戻しますが湿り気がある場合は自然乾燥で1日放置して下さい。ここでドライヤーなどを使うとサビの原因に繋がりますので慌てずに作業される事をオススメします。
もし上記での作業を行っても改善されない場合はメモリの位置を交換してみたり、もう一度配線をやり直す事で改善される場合があります。ノートパソコンではメイン基板が損傷するとかなりの高額の修理代となってしまう為、修理に出す前に出来る限りの処置を行って頂き、最悪はお買い替えの選択も考慮しておくと良いかもしれませんね。