最近ではパソコンの重要も減りつつありますが、それでもあると便利なものなのでそこそこは売れています。その反面、中古は中古ですので、購入前には十分に注意をして購入する必要があるのですが、一番厄介なのが「友人・知人から譲り受けたパソコン」というものが、なんともデンジャラスな要素が満載のシロモノがあります。
パソコンの中古は基本は自身である程度整備が行える方が購入するか、販売元で手入れを行ったものであれば問題はないと思っておりますが、そのどちらも該当しない場合については、大変申し訳ありませんが「賭に出るしかない・・・」と思うなどして、清水寺の舞台から飛び降りるお気持ちで購入してみては如何でしょうか。
この内容を踏まえまして、当店からアドバイスが出来ればと思うのですが、単純にメリットとデメリットをお伝えすれば分かりやすいかと思います。
中古パソコンのメリット
まず単純に安く購入が出来るという点、これは当然なのですがハイスペックのパソコンを購入する場合は単品のパーツを中古で購入するよりは、パソコンを一式中古で選んだ方が良い事があります。
これは一例として、ハイスペックBTOパソコンの中古は間違いなく手入れを行った状態で販売を行うケースが多く、OSもクリーンインストールされた状態だったり動作確認がしっかり行われていなければ販売まで行き着かない事から、個人的には中古でパソコンを購入するのであればハイスペックのパソコンをお選びになれば当たりは多いかと。
中古パソコンのデメリット
その反面、低スペックのパソコンを安く購入しようと考えると、必ずといっても良い程に問題点がいくつか見つかります。例えば7,000円前後でメルカリなどで購入したノートパソコンが、一週間は正常に動作した後、突然電源が入らなくなってしまう問題などが比較的多く、これらの原因は記憶媒体のハードディスクでもなく、メモリでも無く、電源周りでもなく、マザーボードの劣化により電源が入らなくなってしまうケースがあります。
先日10歳前後のお子様でパソコンの自作に非常に興味があるお客様がご来店されたのですが、上記の問題が発生しており基板(マザーボード)の劣化によってパソコンが起動が出来ない時がある、という問題を確認しました。
その小さなお客様は「CMOSをクリアしてもダメだった」などハイレベルの対処を行ったにも関わらずこのような問題に直面してしまうと、安くパソコンを購入するリスクを十分に理解しておかなければ、かなり痛手を負うことになります。
向上心があれば中古で試す価値もあり？
因みに、その小さなお客様は「CPUも交換したかったんだけど」と、またまたハイレベルな要求をお考えだった様子ではありますがソケットの形状だけでは交換を行っても認識されない可能性があること、また動作をしても熱処理が正常に行えるか保証が出来ないとお伝えはしたものの、向上心と探究心が旺盛な小さなお客様は「・・・・」とご返答もなくお帰りになられました。どうか・・・・上手くいけるよう頑張ってほしいものです。
そんな事から、中古パソコンは仕切りが高いシロモノだと思わずに、お車でも中古車でしっかりと整備をしてくれそうなお店で購入する事がオススメなように、一度専門店または詳しい方を通じて購入される事を推奨したいと思います。
私個人としては、中古パソコンを譲渡頂いた時には必ず記憶媒体の交換が最低でも行い、デスクトップモデルであればテスターなどで電源ユニットの確認を行った後に、利用しておりますのでこの辺りの交換すべきかどうかの基準に関しては、他スターなどの機材が多く揃っている環境の方が圧倒的に強いので、有償にはなりますがオーバーホールを行うお気持ちで診断を行われる事をオススメしたいと思います。
