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Windows XP時代のまま止まったプリンター相談が急増中

Windows XP時代のまま止まったプリンター相談が急増中

ここ最近、なぜか“ある相談”が妙に増えてきました。

それは「Windows XP のパソコンをプリンターにつなげられますか?」という、現代ではなかなかハードコアなご依頼です。一瞬だけ時が止まったような、そんな不思議な感覚になります。

XPを持ち込むお客様に共通している「思い込み」

XP世代のパソコンを大切に使われているお客様は、共通してこう思っている方が多いのです。

「プリンタードライバーって、まだ配布されているんでしょ?」

――残念ながら、ほとんどの場合は配布終了しています。メーカーのサポートページを開いても、XPどころか、Windows 7すら対応外になっているプリンターが増えています。

お客様にこの事実を正直にお伝えすると、
「えっ、もうないんですか?」
「じゃあプリンター買っても使えない…?」

と驚かれ、結局そのままお帰りになるケースも少なくありません。

もうひとつの問題:費用をかける概念がない

XPをお持ちのお客様は、ほとんどの場合「費用をかけて直す」という発想がありません。お客様が悪いのではなく、XP は “タダで手に入る古いパソコン” というイメージが強く残っているからです。

実際、

アイコン若者

「パソコンって無料で手に入らないですか?」

と真顔で聞かれた時は、思わず固まりました。(いえ、パソコンはさすがに“自然に湧いてくるもの”ではありません…)

代行で来店される息子さん・娘さんの“誤解”

意外と多いのが、ご本人ではなく、息子さん・娘さんが代理で来店するパターン。

「うちの親が使ってるXPをプリンターにつなげたいんですけど…」
「新しいパソコンにすると操作が変わって困るらしくて…」

気持ちはすごく分かるんです。でも、XP世代のプリンター環境を整えることは、もはや“難易度Sクラス”です。プリンタードライバーは消え、メーカーサポートも終了し、設定に必要なソフトも動作せず、ウイルス対策の更新もできません。

「直す・つなげる」よりも、「適切な代替案を提示する」ほうが、よほど現実的なのです。

我々サポート側が学んだ「最短で案内する大切さ」

正直に言います。

XPのプリンタートラブルを調べ始めると、サポート側はとんでもない“手間の沼”にハマります。

・ドライバーが存在しない
・OSサポート終了
・USB変換でも不安定
・新型プリンターは互換性なし
・ネットワーク経由の印刷はほぼ不可能

これらを1つ1つ調べてお見積りしても、肝心のお客さまから返ってくるのは――

「そんなにかかるならやめておきます」

という、スタート地点に戻るお返事。その瞬間、胸に浮かぶのはただ1つ。

最初に“できない”と伝えるのが、いちばん親切なのでは…?

という気付きでした。

当店の方針:XPのプリンター接続は“原則ご案内のみ”

現在、XPをお持ちのお客様には、

1. 対応ドライバーはほぼ存在しない
2. 設定できないケースが大半
3. 仮に設定できても、長期的な運用は不可能

この3つを率直にお伝えし、作業として受け付けることは極めて難しい旨をご案内しています。

すると、ほとんどのお客様が、「ああ、なら仕方ないですね…」と納得され、お帰りになります。

いま本当に必要なのは「正しい道筋の提示」

パソコン設定というのは、お客様だけでなく“サポート側”も時間を使い・体力を使い・責任を負います。

だからこそ、「一番早く、一番誠実な答え」をお伝えすることが、結局はお客様のためになる。そう実感しています。

XP時代の思い出は素晴らしいものです。でも、プリンター設定に関しては、もう“引退させてもいい頃”かもしれません。

XPはもう「動けばラッキー」の時代

XPでプリンターを使おうとすると、必要なドライバーも対応ソフトもほぼ絶滅しています。

もしこの記事を読んでいる方の周りにも、「XPで印刷できない問題」に悩んでいる方がいたら、ぜひこう伝えてください。

XPではもうプリンターはほぼ使えません。 できるだけ早く、新しい環境を考えたほうが安心ですよ。

これが、いま最も現実的で優しいアドバイスです。

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ピシコ
北海道苫小牧市でパソコンとiPhone修理業を営んでいます
三度の飯よりも修理好きでゲームとプラモが趣味
19匹多頭飼いするほどのハムスター好き
最近は筋トレでの減量にハマってます(←NEW)