
11月29日をもって、今年の業務はいったん区切りとさせていただきました。まずは本音から言うと、「無事に走り切れた」という気持ちが一番大きいです。
正直、結構ギリギリでした。
というのも、12月に入ってからもパソコンの納品がかなり詰まっており、気がつけば昨年と比べて、ゆっくり座って考え事をする時間すらほとんどない一年でした。
それだけ多くのお客様から、パソコン修理、パソコンの製作、ノートパソコン・デスクトップの販売と、本当にたくさんのご依頼をいただいたということでもあり、この点については感謝しかありません。
今年は「売る」より「直す」年だった
今年を振り返って、はっきり言えることがあります。それは、SSDとメモリの価格高騰が、想像以上に大きな影響を与えたということです。
買い控えの反動が、修理に来た
SSDやメモリが高い。この話はもう何度も書いてきましたが、実際に起きたのは「買わない」という選択でした。
- もう少し安くパソコンが組めないか
- 新品を買わずに、修理で何とかならないか
こういったご相談が、本当に増えました。
パソコン修理屋としては、需要が増えた一年とも言えますが、同時に「価格」というどうしようもない壁を、お客様と一緒に見つめる年でもありました。
それでも、個人的にはそこまで悲観していません
少し意外に思われるかもしれませんが、私はこの状況をそこまで深刻には捉えていません。
市場全体としては、想定内
SSDやメモリの高騰は、私たち修理屋だけの話ではなく、市場全体で見れば、ある程度予測されていた動きです。
だからこそ、「これからどうするか」を考えるフェーズに入っただけ、そんな感覚でもあります。
本当に心配なのは、学生さんのパソコン事情
今後、個人的に一番懸念しているのはここです。
学業用ノートパソコンの価格は、間違いなく上がる
来年以降、学生さん向けのノートパソコン、いわゆる学業用端末の価格は、かなり厳しいものになると予想しています。
- 大まかに見て 1.5倍
- 最悪の場合 2倍近く
これは当店の感覚というより、市場全体の予測です。
メーカー側も、
- スペックを下げて価格を抑える
- ギリギリのラインで踏ん張る
こういった対応をしてくるとは思いますが、「安くてそこそこ使えるパソコン」は、ますます減っていくでしょう。
だからこそ、修理という選択肢が生きてくる
ここで、修理屋としての本音を少し。
修理は、思っているほど高くありません
「SSDやメモリを交換すると高いんじゃないか」そう思われがちですが、実際は違います。必要な部分だけを交換すれば、
- 新品パソコン購入の 約3分の1程度
- 場合によっては、それ以下
で復旧できるケースも少なくありません。今のこの価格高騰の時代において、修理は経済的にも、現実的にも、かなり強い選択肢だと感じています。
悲観するより、前を向いていきましょう
市場全体が冷え込んでいる。確かに、それは事実です。
でも、コロナ禍と比べたらどうでしょうか。あの頃を思い出せば、今はまだ「前を向ける状況」だと思っています。
私たちも、そしてお客様も、それぞれの立場で工夫しながら、進んでいくしかありません。
今年の業務はいったんここまで
というわけで、これにて当店の業務は一旦終了とさせていただきます。ブログ自体はこれからも毎日更新していきますが、実際の営業再開は 来年1月5日から となります。
本年も本当にありがとうございました。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
少しだけ休んで、また店舗に戻ってきます。














