
パソコン修理を始めてから15年。
色んなお客様に出会い、トラブルに立ち向かってきましたが、先日「これは完全に時間の浪費だったな…」と感じる出来事がありました。正直言って、ここまで徒労感の残る40分は久しぶりです。
その原因は――お客様を装った営業電話。これが本当にタチが悪い。
最初は普通の問い合わせだったのに…
始まりは「Windows10からのアップデートは可能ですか?」というごく普通の電話。私はいつも通り、丁寧にご説明しながら対応を進めました。ですが、会話が進むにつれて、なんだかおかしいなと胸の中に違和感が広がっていきます。
「修理の流れはどうなんですか?」
「料金体系は?」
「経営の考え方は?」
……普通のお客様なら、こんなに細かく突っ込んで聞いてきません。むしろ「で、結局どうすればいいですか?」という形になるのが自然なんです。
正体を現した“営業マン”
思い切って「お客様、随分お詳しいですね。同業者の方ですか?」と尋ねると、返ってきたのは意外な答え。
「私たちは福祉事業をしておりまして、市内の会社に御社をご紹介するために確認を…」
……いやいや、完全に営業じゃないですか。しかも市内と何の関係もない、東京の会社。どうやら健康食品やマルチまがいの販売会社の営業マンだったことが、後から番号検索で判明しました。
正直、その瞬間「これはフェアじゃないですよね」と口にしてしまいました。
40分奪われた徒労感
彼らにとっては“お客様のフリをして情報を引き出す”のが仕事。でもこちらからすると、大切な修理時間を40分も奪われただけ。利益にもならず、ただ疲れが残るだけでした。
怒りというより、後悔と無念。「自分の時間をもっと有効に使えたのに…」という気持ちだけが残りました。
今後の対策を考える
この経験から、私は一定のルールを設ける必要を感じました。
- 必ず折り返しをする
携帯からの問い合わせなら、一度会社の固定電話に折り返す。地元と無関係な番号なら、怪しいと判断できます。 - 転送機能+迷惑電話アプリの活用
不在時はスマホに転送していますが、「電話帳ナビ」のようなアプリを入れておくと、迷惑業者なら警告が出ます。これでだいぶ安心できます。
ちょっとしたひと手間ですが、自分の時間を守るためには必要だと実感しました。
善良な企業が損をしないために
こういう悪質な業者が増えるほど、真っ当に仕事をしている人たちが余計な対策をしなければならなくなる。これは本当に無意味で、生産性のない行為です。
残念ながら、彼らが反省することはまずありません。「これは使える」と思って、今後も手を変え品を変えやってくるでしょう。だからこそ、私たちの側が工夫しなければなりません。
まとめ:時間を守る意識が必要
今回の件は、私にとって「最も無駄な40分」でした。ですが、この経験を通して「二度と同じ轍は踏まない」という教訓を得られたのも事実です。
読んでくださっている皆さんも、どうかご注意ください。限りある時間を、こんな迷惑電話に奪われないように。
そして私自身も、地域の方々の大切な時間を守るために、これからも真摯にパソコン修理と向き合っていきたいと思います。