上記の画像はサーモグラフィーカメラでiPhone7Plusを撮影した様子なのですが、これを撮影した背景としましてはこの様な事がありました。
- iPhone7Plusの電源が入らない
- 原因は水滴を機体に落としたから？
- 充電を行っても何も画面は表示されない
との事で、お客様からご相談を承り診断を行って見た次第ですが、これがレアなケースでしてバッテリー交換を行うと電源は入り画面が表示されるが、数分後に画面が表示されなくなり、さらに数分後には電源すらも入らなくなる、という現象。
また、タッチパネルも交換してみたのですが結果は同様。
こうなると、ロジックボードの損傷が考えられますが、お客様にご説明するには損傷箇所を特定しなければならないと思い、サーモグラフィーカメラを使って発熱箇所を調べて見た結果、デジタイザーケーブルの箇所が熱を帯びておりました。
分解をすればより詳細に判断出来る事もありますが、一般的にデジタイザーケーブルが発熱するという事はロジックボードからの画面を出力する箇所とタッチを行う箇所のコネクタに原因があると考えますが、これは紛れもなくロジックボードの損傷との判断に至りました。
現代におきましては、故障だけという問題で解決してはいけない事もあります。そのため、サーモグラフィーカメラなどを用いる方法などで問題となる箇所を特定することでご納得されるだけではなく、予防としての知識を蓄えられるメリットがあります。
諦められるにも理由が欲しいですものね。
