多分、いえ、きっと接客業を行っておられる方はこの表題のご相談を頂く事があると思います。当店もそう、お客様から「〇〇歳を過ぎたからもう新品は要らないんだ」や「〇〇歳を過ぎたからこれが最後の機種になりそう」など、ご相談をお受けしている時にこれが冗談ではなく本気のご相談である事と受け取りますので、私はいつもこうお応えしております。
ご高齢になるほどパソコンをお使いになられておられる方が増えているんです、それはライフラインとなる携帯電話同様だと考えます。特にパソコンはインターネットを使った最初の機種と言っても過言ではありませんので、市役所や税務署などの様々な申請や、お米や水の購入までもがスマホよりもパソコンを使った方が分かりやすいからです。
現代ではテレビよりもパソコンで一日のニュースをまとめられた動画を観たり、新聞をデジタル版として読む事が出来ます。時間は平等であって平等ではない、限りある時間を有効に活用出来る方法のひとつとしてインターネットを活用したパソコンを例が世間では挙げられます。
最近では宅配便で食事を届けるサービスが主流ですが、昔はこれを怠ける(または横着)と呼ばれていたかもしれません。ですが、今後はお子様がいないご夫婦やお一人様が増えると言われております、その中で介護を受けるには満たない生活を過ごされる方にとっては、パソコンに触れ、宅配便などのサービスをいつでも受けられる環境を(パソコンを)持たないという事は今後は不利なる?と思っております。
また、人生にはご褒美が必要で、それはパソコンも含まれると思っております。10年近く使っていたパソコンが壊れた場合、それはもう既に十分に元を取っている事と考えます。新しく入れ替えるのはお金が勿体ない、入れ替えても使うかは微妙、と思われている方もいるかも知れませんが私はこれを「ご自身へのご褒美として(パソコンを使う)環境を継続されては?」とご提案しております。
このような事を書く理由として、私は修理業なので販売ノルマがありません。つまりは修理をご依頼される事も、お買い換えをされるご依頼をお受けすることも、強要をする意味がないからです。ですので私は「ご提案」だけを行っております。
ライフラインとして情報通信の端末を持ち運べるスマートフォンは必要不可欠、ですが膨大な写真や動画を管理し、文章を入力しプリンタなどに出力する事に関してはパソコンが現代においても長けております。つまりはパソコンはスマホ以上の存在である事に間違いありません。
話は表題に戻り、年齢相応でパソコンの修理や購入を躊躇ってしまう方は、私がお受けしているお客様の一例をお伝えするとかなり驚かれます。例えばこの前も、82歳のお客様がパソコン制作代行をご依頼されました。ですので私にとっては60代の方がこれからパソコンを使うかお悩みになられている事に疑問に感じてしまうんですよ、何故?と。
母艦をパソコン、そして子機をスマートフォンと考えて生活している私にとってはどちらも大事なのですが、それを必要としない人も世の中には沢山おられます。
全てが行政に頼る事が出来ない時代に、パソコンは自身をお守りする鎧?いえ武器にもなります。そんなパソコンの良さ以上に生活に必要なものとして、少しでも知って頂ければ嬉しいですね。