テレホーダイ、このサービスは利用開始時期に申し込んだ記憶があります。今から28年前に提供を開始したサービスですが、当初は画期的な規格だったんですよ。
当初はインターネット接続は従量制という形式で、近くのアクセスポイントというという拠点の電話番号にダイアルアップでモデムを接続して所謂「インターネット接続は通話しっぱなしの状態」であった事から、郊外にお住まいの方は接続(通話)料金だけで10万円以上という事もありました(事実私はこれでアルバイトをする羽目になりました)。
そこで、このテレホーダイというサービスは名前の通り、テレ(電話)ホーダイ(し放題)という時間帯を設けて頂けるという事で、夜の23時から朝の8時という人が寝静まる時間帯だけインターネットが使い放題という規格でしたが、この時間が唯一のインターネットを嗜む時間帯として定着しました。
テレホーダイは、1995年（平成7年）8月22日から2023年（令和5年）12月31日まで提供されているNTT東日本・西日本の電話サービスのオプション（選択サービス）の商品名である。深夜早朝の時間帯（23時から翌日8時まで）に限り、予め指定した2つまでの電話番号に対し、通話時間に関わらず料金が月極の一定料金となる。「テレホ」とも略称される。
ウィキペディア「テレホーダイ」より引用
そしてこれが2024年1月1日にサービスを終了との事ですが、99％の方は既に光回線かADSL回線かモバイル回線でご利用になられているかと思いますので、お困りになられる方はほとんど居ないかと思いますが、なんだか寂しい気持ちになりますね。
当初は23時になれば回線がビジー(通話中)になってしまう恐れから、22時55からダイヤルアップ接続を行いテレホタイムに備える、そんな日々がなんとも待ち遠しく寝る瞬間まで夢中でフラッシュ動画や現代でいうブログとなる個人日記を読み漁る夜が楽しかったのです。
そんな時に流行したのが一部アンダーグラウンドでFTP経由でのファイル交換が盛んでした。初心者でも構築が出来るFTPサーバーソフトではレートを設ける事により、欲しいファイル(画像やzipファイルなど)が欲しい場合は、例えば1つアップロードする事で2つ貰える。という双方間が規則を設ける事で専用の掲示板で、夜な夜なやり取りが行われておりました。
つまりは就寝前に仕込み、欲しいファイルを提供し取る。起床してファイルを確認して会社に出社する。そんなアンダーグラウンドな世界にどっぷりと浸かる人が多かったのではないでしょうか。
そんな黒歴史が思い出として蘇るのは、このテレホーダイというサービスが幕を閉じるという告知を知ったからでしょう。このサービスに加入されていた方にとっては、現代がどれだけ便利になったのかを再確認出来ると思うんですよね。
