
「えー、もう一回この話するんですか」って自分でツッコみながら書いてます、苫小牧のパソコン修理屋・ピシコの本田です。
実は今、またWindows10の話が動きました。しかも今回もコッソリです。Microsoftが、これといった発表もないままドキュメントをそっと書き換えて、個人向けの無料サポートをまた延長したんです。去年も似たようなことがあって、「もう驚かないぞ」と思っていたんですが、結局また驚いてます。自分でも何にそんなに毎年驚いているのか分からない。
この現象、もう名前つけます。「コソッと1年延命事件」。発表せずに裏でこっそり1年延びる、あの感じです。今回もまたこれが発生しました。
「Windows10、もう終わったんでしょ?」「うちのPC、まだ大丈夫なの?」というご相談、お店でも本当に多いので、今日はここで一回ちゃんと整理しておきます。むずかしい言葉はできるだけ使わず、結論から先に言いますね。
順番に整理します。Windows10は2025年10月14日に、Microsoftの基本的な無料サポート(OSとしての通常サポート)が終わりました。ここまではもう知っている人も多いはず。
ただそのあと、「無料でもう1年だけ延命できますよ」というESU(拡張セキュリティ更新)プログラムが用意されていて、その締め切りが当初は2026年10月13日でした。これが第一の延命です。
そして今回、2026年6月25日にMicrosoftが公式ブログの編集メモとサポートページの記載をそっと更新し、この個人向け無料ESUをさらに1年、2027年10月12日まで延長しました。これが第二の延命、つまり今日の本題です。海外の専門メディア(BleepingComputer、Windows Latestなど)がこの変更を報じています。そう、サポート終了って言われてからもう2回延びてます。終わる終わる詐欺、ここに極まれり。
正直に言うと、私はこの記事と似たような内容を、去年の終了タイミングでも一度書いた気がします。「Windows10、まだ使えますよ」って。そして今またこれを書いてます。来年もまた書いている可能性、普通にあると思います。
ノリはここでいったん抑えます。ここで適当なことを言って、後で「言われた通りにしたのに違った」となるのが一番困るので。
対象になるPC
Windows10 バージョン22H2(Home・Pro・Pro Education・Workstationのいずれか)で、最新の更新が適用済み、かつサインインに使っているMicrosoftアカウントが管理者権限を持っていること。ファミリー機能の子供用アカウントは対象外です。
入会方法は3つ、どれも無料〜低価格
どの方法でも、入会後は2027年10月12日まで同じように更新が届きます。1つのMicrosoftアカウントのESUライセンスは、最大10台のPCで使えます。
ここ、お店でもよく勘違いされるので念押しします。会社から借りているノートPCは、たいていこの個人向け無料ESUの対象外です。会社のドメインやMDM(端末管理ツール)に参加・登録されているPCは、この仕組みでは延命できません。お勤め先の情報システム担当に確認してください。法人向けには別途、有料のESUプログラムが用意されています。
申し込み手順
「設定」→「更新とセキュリティ」→「Windows Update」の中に「今すぐ登録」というボタンが出てきたら、それを押すだけです。出てきていない場合は、一度Windows Updateを実行して最新の状態にしてから確認してみてください。
ぶっちゃけ、これだけ何度も延長してくるのは珍しいです。普通、OSメーカーは「もう移行してください」で押し切ろうとします。でも今回、コッソリとはいえ2回目の延長をしてきたのは、Windows11への移行が思ったより進んでいない地域が多い、というのが大きい理由だと思います。実際、一部の地域ではWindows11への移行が遅れているという報道もありました。あとは、Windows11のメモリ要件を巡る評判の悪さも、地味に影響している気がします。
さらに、ESUに入っている人だけが、毎月のセキュリティ更新(その中には、地味だけど重要なSecure Bootの証明書更新のようなものも含まれます)をきちんと受け取れている、という実績もあります。つまりMicrosoftは「移行は促すけど、見捨てはしない」という姿勢を、発表せずに行動だけで示してきている感じです。
……と、この話を続けると一本記事書けてしまうので、ここでブレーキ踏みます。言いたいのは「個人ユーザーの引っ越しペースに、今回はMicrosoftが付き合ってくれた」ということだけです。
結論、今すぐ慌てて買い替える必要はありません。ただ、2027年10月という期限がもう見えている今のうちに、2026〜2027年を「引っ越し準備期間」として使うのがいちばん賢いと思います。
特に注意したいのは、Windows11の対象条件(TPM2.0、CPUの世代など)を満たしていないPCです。これは延長期間が終わったタイミングで「Windows11に上げられないまま、無料の延命も切れる」という一番困るパターンになりやすいので、早めに確認しておいたほうがいいです。
逆に、条件を満たしているPCなら、今のWindows10のままでも2027年まで安心して使い続けて、慌てず自分のタイミングで移行先を選べます。
これは家でも1分でできます。Microsoft公式の「PC正常性チェック」というアプリ(無料)をダウンロードして実行するだけです。
「このPCは現在Windows11の要件を満たしています」と出ればOK。「満たしていません」と出た場合は、その下に理由(TPM2.0が無効、CPUが古い、など)が表示されます。
正直、この画面、初心者の方には何を言っているか分かりにくいと思います。「TPM2.0が無効」とか言われても、それはもう外国語です。そのあたりの判定や、設定で直せるかどうかの確認は、当店でも無料で見られますので、気になったら持ってきてください。
というわけで、今日のところの結論はこれだけです。「Windows10、まだ2027年10月までは無料で大丈夫」。それ以上でもそれ以下でもありません。
「コソッと1年延命事件」、また来年も起きるかもしれません。そのときはまた性懲りもなくこの記事の続きを書いていると思いますが、今日のところはこれでスッキリしたので終わります。













