自作パソコンの魅力は、自分の手で理想のマシンを作り上げられること。しかし、組み立てた後にトラブルが発生してしまうことも…
「電源を入れても起動しない!」、「画面に何も映らない!」、「変な音がする!」
そんな時は、焦らず落ち着いてトラブルシューティングを行いましょう。自作パソコンのトラブルシューティングにおいて、重要な手がかりとなるのが エラーコード です。
パソコンのエラーコードの意味を知ろう
エラーコードとは?
エラーコードとは、パソコンの起動時に発生したエラーの種類を示すコードです。マザーボードに搭載されている POST (Power-On Self-Test) と呼ばれる機能によって、ハードウェアのチェックが行われ、エラーが検出されると、その内容を示すコードが表示されます。
エラーコードは、マザーボードのメーカーや機種によって異なります。数字やアルファベットで表示される場合や、ビープ音で知らされる場合もあります。
エラーコードの見方
エラーコードは、以下のいずれかの方法で確認できます。
- マザーボード上のディスプレイ: 一部のマザーボードには、エラーコードを表示する小さなディスプレイが搭載されています。
- ビープ音: POST時にビープ音が鳴る場合は、音のパターンでエラーコードを判別します。マザーボードのマニュアルに、ビープ音とエラーコードの対応表が記載されているはずです。
- Q-LED: 最近のASUS製マザーボードなどでは、Q-LEDと呼ばれるLEDインジケーターでエラー箇所を知らせます。CPU、DRAM、VGA、BOOTの各項目に対応するLEDがあり、点灯している箇所がエラー発生源となります。
エラーコードの例と対処法
ここでは、一般的なエラーコードの例と、その対処法をいくつかご紹介します。
エラーコード | 意味 | 対処法 |
---|---|---|
00 | BIOS ROM checksum error | BIOSの破損が考えられます。CMOSクリアを試すか、BIOSをアップデートしてください。 |
11 | RAM not detected | メモリが正しく認識されていません。メモリを挿し直すか、別のメモリを試してください。 |
34 | Keyboard error | キーボードが接続されていないか、故障しています。キーボードを接続し直すか、別のキーボードを試してください。 |
53 | CMOS battery failed | CMOSバッテリーが消耗しています。新しいバッテリーに交換してください。 |
62 | Timer not operational | タイマーが動作していません。マザーボードの故障が考えられます。 |
7F | Processor exception | CPUに異常が発生しています。CPUクーラーが正しく取り付けられているか、CPUの温度を確認してください。 |
ビープ音1回 | DRAM refresh failure | メモリのエラーです。メモリを挿し直すか、別のメモリを試してください。 |
ビープ音2回 | Parity error | メモリのエラーです。メモリを挿し直すか、別のメモリを試してください。 |
ビープ音3回 | Base 64K memory failure | メモリのエラーです。メモリを挿し直すか、別のメモリを試してください。 |
※ 注意: エラーコードの意味や対処法は、マザーボードのメーカーや機種によって異なります。必ずマザーボードのマニュアルを参照してください。
トラブルシューティングのポイント
- 落ち着いて対処する: トラブルが発生しても、焦らず落ち着いて対処しましょう。
- エラーコードを確認する: エラーコードは、トラブルの原因を特定するための重要な手がかりとなります。
- マニュアルを参照する: マザーボードのマニュアルには、エラーコードの意味や対処法が記載されています。
- 1つずつ確認する: 複数の原因が考えられる場合は、1つずつ確認していきましょう。
- インターネットで検索する: エラーコードや症状でインターネット検索すれば、解決策が見つかるかもしれません。
- 専門家に相談する: どうしても解決できない場合は、専門家に相談しましょう。
まとめ
自作パソコンのトラブルシューティングでは、エラーコードを手がかりに、原因を特定し、適切な対処を行うことが重要です。
焦らず落ち着いて、一つずつ問題を解決していきましょう。