
7月に入り、苫小牧でも日差しが一段と強くなってきましたね。朝晩はまだ涼しさも残りますが、パソコンにとってはすでに「夏本番」が始まっているようです。
6月はありがたいことに、さまざまなご相談・ご依頼を多くいただきました。
「電源が入らない」「画面が映らない」「Wi-Fiが切れる」「USBが認識しない」──
どれも日常的に使う機器だからこそ、トラブルが起きたときの不便さや不安は計り知れません。
そんな6月の修理内容を振り返ってみると、今後増えそうなトラブルや、注意しておくべきポイントが見えてきました。そして、それは7月という“暑さ”と“移動の多い季節”を迎える今こそ、パソコンの健康診断を考えるベストタイミングだということでもあります。

6月に多かったご相談・修理内容
6月は例年以上に基板修理や電源系トラブルのご相談が多く、少々ハードな内容が続いた月でもありました。以下、特に印象に残っている内容をピックアップします。
電源が入らないノートパソコンの診断
– EC(組み込みコントローラー)の不具合や、パワーマネジメントIC(PMIC)関連の故障とみられるケースが多発。
– 「ACアダプタを替えてもダメ」というお客様からのご相談が特に多く、基板レベルでの判断が必要な修理が続きました。
液晶バックライトの不具合
– 「画面が真っ暗なのにHDMI出力では映る」という典型的なバックライト制御回路やSMDヒューズの断線といった問題。
– モニターを分解してヒューズ交換を行う修理が立て続けに発生し、顕微鏡と熱風ピンセットが大活躍でした。
USBメモリ・SDカードのデータ復旧依頼
– 水没や端子破損など、物理損傷系のメディア復旧依頼が増加傾向。
– 分解・再半田での対応や、ソフトウェアによる読込処理の試行錯誤が続きました。動画データの「カクつき」問題なども、確認作業の手間がありましたが何とか形に…。
Wi-Fiの不具合/SoftBank Airとの相性問題
– 特にRealtek製Wi-Fiチップ搭載のノートPCで、特定のルーターとの相性問題によるクラッシュが多発。
– ネットワーク関係の設定トラブルも多く、意外と相談が多いジャンルです。
7月の傾向予測と注意点
7月は気温の上昇とともに「熱」にまつわるトラブルが増える傾向があります。以下のような事例が予想されます。
ノートPCの熱暴走・ファン異音
– すでに6月下旬でも「ファンが異音を出して止まりそう」というご相談がありました。
– 特にAM5ソケットなど最近のCPUは発熱が多めなので、冷却対策を怠ると性能低下や強制シャットダウンに…。
バッテリーの膨張
– ノートPCの底が膨らんできた、パッドが効かないといったバッテリー膨張による物理トラブルが例年通り出てきます。
– 「とりあえず動いてるから放置」が一番危険です。お気づきの方は早めのご相談を!
夏休み前の学習PC点検・整備
– 小中学生や学生の方向けに、タブレットや学習用ノートPCの点検・バッテリー交換の相談が増える時期です。
– 「家でWi-Fiがつながらない」「Googleアカウントが開けない」など、ちょっとしたことでもお気軽にご相談ください。
また、少し先の話にはなりますが、8月上旬にはとあるワークショップへの参加を予定しています。まだ詳細はお話できませんが、現在その準備を少しずつ進めているところです。
7月中のブログでは、その舞台裏や準備の様子などもちらりとご紹介していく予定ですので、ぜひチェックしてみてください。
ちょっと面白い展開があるかもしれませんよ──お楽しみに!