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解約できない広告契約?NTTのWeb移行にご用心

今回は、NTT東日本・西日本が展開している「iタウンページ」について、少し真面目に、でも皆さんの生活にも関係しそうなテーマをお話ししたいと思います。

実はこれ、ちょっとした落とし穴があったんです。私もまさか、こんな形で“契約トラブル”の当事者になるとは思ってもいませんでした。

紙のタウンページが終わっても、「契約」は終わらない?

2024年、NTTは「紙のタウンページは終了します」と大々的に発表しました。時代の流れですよね。スマホで何でも調べられる時代に、あの分厚い電話帳は正直、もう置き場に困っていました。

ところが――この紙の終了と同時に、NTTは「iタウンページ」というウェブサービスへの“自動シフト”を進めていたんです。

そして問題はここから。

掲載していた事業者の多くが知らぬ間に、「ウェブ版にも自動で掲載されていて、しかも料金がそのまま継続されていた」なんて話が、あちこちから聞こえてくるようになったのです。

これって、サブスク地獄じゃない?

たとえば、とある事業者の話。

「もうタウンページいらないから載せなかったはずなのに、請求書が届いた」と。よくよく確認すると、掲載終了の2ヶ月前までに書面で解約の意思を伝えなければ、自動的に契約が1年延長されるという契約条件だったそうです。

これ、ある意味“サブスク”の罠に似ていますよね。

解約忘れでいつの間にか料金だけ引き落とされているあの感じ…。でも、サブスクと違うのは、「途中でやめられない」という厳しさ。つまり、例え1ヶ月でやっぱり不要と思っても、「残り11ヶ月分は払ってもらいますね」となるわけです。

NTT側としては、契約時にしっかり説明していて、書面にも書いてあるという理屈なのですが、いや、それでも「紙が終わった=契約も終わる」と思っていた事業者さんがほとんどなのではと感じました。

「iタウンページ」って、実は便利なのかも?

誤解がないようにお伝えしますが、「iタウンページ」自体は悪いサービスではありません。むしろ、うまく使えば広告としての効果はありますし、無料で始められる範囲も結構広いんです。

以下が主なプランです:

🟡 無料プラン(Myタウンページ会員)

  • 基本情報(店舗名・住所・電話番号など)の掲載
  • 営業時間、定休日、支払方法、PR文(120文字)、写真1点の追加が可能
  • 管理画面から自分で内容を編集できる

🔵 有料プラン(広告強化用)

  1. 検索キーワードマッチ(年6,600円 税込)
     任意のキーワードで検索上位表示(例:「苫小牧 パソコン修理」)
  2. リスティング広告プラン
     地域+業種での検索で上位表示。価格は非公開(電話確認推奨)
  3. エントリープラン / Plus
     上記に加え、お問い合わせフォーム機能や追加エリア設定など
  4. スタンダードプラン / Plus
     最上位表示+自由デザインのウェブページ付き
     ※一部には年額約12万円(税別)というプランも存在

✅ 利用目的や業種によって、無料で十分な場合もあれば、月額1万円近い出費が必要な場合も。

「途中解約不可」って、今どき通じるの?

この広告契約、基本的に1年単位の自動更新型契約となっており、途中解約は原則不可
いくら途中で掲載を取りやめても、「支払い義務だけは残る」という仕組みです。

私自身もかつて、「あれ、まだ契約中なのか…」と、気づいたら数万円が請求されていたことがありました。しかも掲載自体はもう見られなくなっていたのに、支払いは発生していたという…。

この点、携帯の2年縛り契約が問題視された時代に逆行していないか?という疑問が湧きました。

一部の法律家の見解では、「契約自由の原則があるので違法とは言えない」とのこと。ただし、消費者契約法が適用されにくい「事業者間の契約」だからこそ、なおさら注意が必要です。

大事なのは“説明”と“選べる自由”

「紙の終了=契約も終わり」と思っている人ほど、今回のような問題に巻き込まれやすいと感じます。そして「途中でやめられない」「放っておくと自動継続される」というのは、いくら約款に書いてあっても、ユーザーの実感とはかけ離れています。

NTTのiタウンページ、良いサービスであることは間違いありません。でも、本当に必要か?を一人一人が確認し、納得して契約する――その自由と説明責任が、これからのサービスには求められていくと思うのです。

私自身、サービスを提供する立場だからこそ、「誠実な説明をすることの大切さ」を改めて感じました。この記事が、あなたの広告・掲載の見直しのきっかけになれば幸いです。