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定休日の深夜LINEが教えてくれた、今のPCパーツ価格の現実

夜中に増えるパソコントラブル相談の理由と、早朝サポートの裏側

定休日となっている日曜日。
その深夜に、いくつかLINEが届いていたそうで、早朝にご返信をさせていただきました。
今回は、そのやり取りの一部を、少し噛み砕いてお話ししたいと思います。

1年前のお見積りと、今の現実

そのお客様は、昨年の12月――もう丸々1年前になりますが、メモリの増設をご検討されていた方でした。当時ご希望されていたのは、SSDの大容量化ではなく、DDR4メモリの増設。トータルの作業費用としては、だいたい2万円前後だったと記憶しています。

ただ、その時点では金額的に折り合いがつかず、結果として一度キャンセル、という流れになりました。

ブログを見て、再びご相談

それから1年。最近になって、当店のブログをご覧になったとのことで、「改めて見積りをお願いしたい」というご連絡をいただきました。

正直にお伝えしました。過去の記事の内容も含め、現状はかなり厳しいということを。DDR4メモリであっても、価格は当時の2倍、場合によっては2倍以上。そして今後も、下がるどころか、さらに上がる可能性が高い。

そういった不安を含めたご相談だった、というのが実情です。

LINEはあくまで連絡手段

ここは少し大事な話なので、はっきり書いておきます。LINEは、あくまで連絡を円滑に行うためのツールです。基本的に、LINE上での詳細なアドバイスは行っていません。

ただ今回は、
・過去に正式なお見積りを出している
・一度ご検討の上でキャンセルされている
・改めてご相談をいただいている

この背景があったため、「啓蒙」という意味も含めて、特別にご返信をしました。

行き着いた結論は「次のパソコン」

やり取りの中で、私個人の考えとしてお伝えしたのは、今回は延命ではなく、次の新しいパソコンにシフトした方が良いのではないかということです。

結果として、その内容をお伝えしたところで、やり取りはクローズとなりました。

こんな時代が来るとは思っていなかった

正直に言えば、私自身も、こんな時代が来るとは想定していませんでした。メモリやSSDが、ここまでの価格帯になる。しかも、それが一時的ではなく、構造的なものとして続いていく。

ただ、だからといって、ネガティブに考える必要はないとも思っています。

必要な人には、必ず届く

先日書いたブログでも触れましたが、多少値段が上がったとしても、パソコンが必需品の方は、結局買います

一方で、「そこまで使わないけど、どうしようかな」という方も、どの時代にも一定数いらっしゃいます。その“温度差”がどこにあるのか。本気で必要としている方には、最終的に必ずパソコンは手元に届く。私はそう思っています。

iPhoneとパソコンを比べて思うこと

今やiPhoneも、一番安いモデルで10万円ライン。しっかりした性能のものなら、20万円超えも珍しくありません。

しかも、正直に言って、iPhoneの寿命は短い。

その一方で、パソコンは延命も効きますし、処理性能も高い。それなのに、「パソコンはできるだけ安く」という考え方が根強いのは、どうしても理解しきれない部分があります。

値段だけを見すぎないでほしい

欲しい方は、多少値段が上がっても、最終的には購入されます。

だからこそ、価格だけに注力しすぎないでほしい。それが、今回のやり取りを通して、改めて感じたことです。

この時代をどう捉えるか。不安に引っ張られるか、現実を受け止めて前に進むか。

その判断材料として、この話が、誰かの参考になればと思います。