
年末も差し迫ってきました。毎年恒例ではあるのですが、12月30日の記事だけは少し特別にしています。
この日は、きれいごとを書かない日。今年一年で「思ったこと」「言いたかったこと」「正直しんどかったこと」を、できるだけ本音で書く日です。知っている方はもうご存じかもしれませんが、私が一番ストレートに書くのが、だいたいこの日です。
反省点その1:セキュリティは“甘さ”が命取りになる
まず、今年一番の反省点。セキュリティです。
今年の1月中旬、過去の記事を読んでいただいた方は覚えているかもしれませんが、かなり大きなハッキング被害に遭いました。
すべてを1台でやっていたツケ
原因は今振り返ると、とてもシンプルです。
- 業務用
- 実験用
- 個人用
これらを1台のWindowsパソコンですべてやっていたこと。実験用データをダウンロードした際に、そこにウイルスが仕込まれていたようで、気づいたときには Chromeでログインしていた全アカウントが突破されていました。
二段階認証も突破され、ウェブ上の管理権限を丸ごと持っていかれた状態です。
結果として、Amazonギフト券を大量に購入され、損害額は数百万円単位。
正直、血の気が引きました。
そこから1年間でやったこと
この件をきっかけに、1年かけて徹底的に見直しました。
- すべてのパスワード変更
- 二段階認証の再構築
- 購入・決済は Mac または iPhone のみ
- Windowsは用途別に完全分離
今後もこの運用は続けます。「自分は大丈夫」という考えが、一番危ないですね。
反省点その2:顔を合わせない取引のリスク
次に、少し精神的にきつかった話です。今年、数件ではありますが、突然のパソコンキャンセルがありました。
共通していたパターン
不思議なことに、これらのお客様には共通点がありました。
- 電話で発注
- 電話でキャンセル
- 一度も顔を合わせていない
見積書を送り、承諾もいただいた状態だったのですが、最終的には
- 「家にそんなお金はなかった」
- 「払うつもりはなかった」
など、少し尻滅裂な理由でキャンセル。
正直な気持ち
パソコン自体は新品なので、結果的に回せたり、メーカー発送前で止められたりと、致命傷にはなりませんでした。
ですが、ぶっちゃけて言えば、
その見積もりと準備にかけた労力は返してほしい
これが正直な本音です。
この経験から、「顔を合わせる」「話す」という工程の大切さを、改めて実感しました。
反省点その3:プラモデルが、1つも完成しなかった
これは完全に私的な反省です。
2025年、プラモデルが作れなかった
今年はですね、本当に1つも完成しませんでした。ガンダムに限らず、いろいろ準備はしていたんです。ですが、
- 塗装する時間がない
- 組み込む時間がない
- 集中できる時間が取れない
結果として、箱を眺めるだけの一年。
2024年の今頃は、年末に2〜3点は完成させていたので、余計に悔しさがあります。
言い訳かもしれませんが、忙しいのはありがたいこと。それでも「もう少し時間が欲しかった」というのが本音です。
反省点その4:部品価格の高騰と“説明する仕事”
そして、避けて通れないのがこれ。
仕入れ部品の価格高騰。
正直に言えば、私個人のダメージはそこまでありません。ですが、お客様のダメージが大きい。結果として、
- 修理費が高く見える
- 見積もりに納得しづらい
この「説明する仕事」が、今年一番消耗した部分かもしれません。これは反省点でもあり、来年の課題でもあります。
それでも、15周年という事実
反省ばかり書きましたが、最後に一つ、素直に嬉しいことを。
15周年を迎えることができました。
これは本当にすごいことだと思っています。
消えていく店が多い中で
iPhone修理は、今や当たり前。一方で、パソコン修理はほとんど見かけなくなりました。
- ぽっと出て
- ぽっと消える
そんな店が多い中で、生き残れたという事実。正直、一番驚いているのは私自身かもしれません。
来年に向けて
今年は反省の記事でした。明日掲載する記事では、
- どういう形でやっていくのか
- どんな修理を続けていくのか
そんな新年の抱負を書いています。
「こういう修理もやってくれるのかな」そんな期待を、少しでも持っていただけたら嬉しいです。
それでは、また来年、ブログでお会いしましょう。














