数ヶ月前のPCWatchの記事で「絶好調の2020年度のPC市場が、2021年度に逆風が吹く理由」を今頃読んだんですが、パソコン修理業を営んでいる身としては違う視点で観てしまうのですが、記事の内容は2020年がコロナ禍の影響で売上がピークに達して2021年以降は厳しいかも?という内容よりも、小中学校の教育用としては全体の28.1%をiPadを採用した事が驚きです。
iPadでいいんだね
国内での英語教育は受験用であって実用性に欠ける、と言われるように文部科学省が提示するプログラミング教育は前提として「プログラムを知るにはコンピューターを知る必要がある」という事を教員に指示をしている段階で、もう失敗しそうな気がするんです。
これは勉強のためにコンピュータの仕組みからプログラミング学習を学ぶ流れとなるのは、WindowsやMacのようなOSでもなんでも良いので、最低でも「キーボードに早めに触れる機会を与える」必要があると思うのです。もちろん与える全てのデバイスがiPadだけではない事は理解していますが、根本的にズレている気がします。
最近のお子様は初めて触るデバイスがスマホから始まっている事が多くなっているので、プログラミングを覚えるならパソコンに一日でも早く触れるべきと考えるのですが、パソコンに触れるタイミングを少しでも早めないと「教育」としては遅い気がします。
パソコンが使えると思える根拠を知る事
なにせ「なぜパソコンが必要なのか」なんてものは、教育では伝えきれない事がありますので、基本は「パソコンが使えると思える根拠を知る事」だと思うのですが、この意味を知るにはかなりの時間を要すと思うので、まずは安価でも良いので安価なパソコンパーツを集めて制作でもさせれば一気に知識とスキルが爆上がりすると思うんですよ。
自作パソコンなんてものはマイクラ(Minecraft)みたいなもんですから、お子様は一度経験すればサクサクと覚えますよ。当店にも9歳のお子様がご来店されて自作パソコンの質問をされたのですが、見た目は子供なのに中身はおっさん的なマニアックな質問ばかりで、驚きと感動が入り交じりましたもの。
開発なんて海外に任せちゃえば良い時代に
また、日本は今後超少子化社会に進んでゆくことから、プログラム開発の依頼は確実に人口の多いインドと中国が席巻してゆくと思うので、プログラミングなんてものはざっくりと仕組みを理解して興味のある子だけを伸ばして、管理や経営のようなマネジメントを身につけて海外に委託できる能力が身につけば今後は安泰かもしれません。
自宅でも世界中の方とお仕事が出来る時代になったんですから、教育にプログラミング学習を組み込む事は大事ですが、もう小中学でiPadを使った授業しちゃったら、簡易なタッチデバイスだけで会議から開発までのスキルを磨く習慣にしちゃう方が、ある意味突き抜けちゃって良いような気がしますね。