グラボは稀に復活できる・・・かもしれない
今回は液晶モニターのケーブルをグラボに刺しても画面に何も映らない場合、という故障したグラボの修理というよりは悪あがきとなる実験を行いました。実験とは言え、ピンポイントでチップのハンダ浮きしか想定していないので、それ以外の箇所が壊れていたらアウトになります。
グラボのリフローで大事なこと
最近ではオーブンで焼く、という方法がありますがまんべんなく焼いてしまうとコンデンサを破壊しかねないので、かなり現実的では無いことからヒートガン(温度が調整できるやつ)を利用して行いました、もしお持ちでは無い方はAmazonでなどで買えますよ。
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で、このままではリフローにはなりませんのでフラックス剤を必ず購入して使いましょう。
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そして、そのフラックス剤のハケでは流し込むことが困難なのでシリンジを使うとキレイに入れる事が出来ます。
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ざっと必要な商品を紹介した所で、簡単な流れをご説明すると。最初にグラボに付いているネジを全て取り外し、GPUチップが見える所まで全て分解します(表題の写真のように)。次にそのGPUチップの側面の下にフラックス剤を入れたシリンジで基盤とチップの間のスキマにフラックスを流し込みます、これは本当に少量で良いです。大量に流し込むとチップの逆から垂れますので。
フラックスを適度に流し込んだら必ず平面にして3分程放置させ、その間にヒートガンを250℃程度にセットしておいて下さい。その後ヒートガンをゆっくりと回すようにチップの周りに沿って温めます。目安はチップの下に流れ込んだフラックス剤が泡の様にはみ出てきたら1分ほどで作業を止めて自然冷却を行ってください。
今回では有り合わせのPCを使った動作確認でしたので6ピンが足りず、別の電源ユニットから拝借しておりますので、参考にはなりませんが、通常ではメインの電源ユニットから給電を行ってください。
結果は良好であれば簡単な負荷テストを行って画面が消えなければ完了です。またホコリなどの汚れはしっかり取り除いてから作業を行う事を強くオススメします。