パソコン好きの方を大切にしたい
本日、ご来店されたお客様は、ご相談された内容がとても的確。それはパソコンで電源が入らない理由を事細かく調査を行い、考察を事前にご連絡を頂いていたのです。私たちの様な修理屋は、この様なご報告はとてもありがたいと感じるだけでななく、お客様のパソコンスキルを事前に知る事が出来ている事から、事前に用意すべき機器や情報を集めておくことが出来ます。
これは医者でも同じように、お腹が痛いというのはどの箇所でどのように痛いかを事前に知るだけで病気の有無を事前に控える事が可能な事と同じのようです。
では何故、このようなパソコンに詳しいお客様が、わざわざ足を運んでまで当店の様な修理屋にご依頼を頂けるかと不思議に思うのですが、それはお客様が「このお店の人はパソコンが好きな人っぽかった」という、非常にありがたいお言葉を頂きました。
本題の電源が入らない理由
ここでようやく本題となるのですが、今回の内容は「パソコンの電源スイッチを何度か押すと起動する」事が分かりました。言葉を変えれば起動が行えれば正常に動作するとの事ですので、原因は何なのかと言うのが今回の問題となります。
検査の順序を考えれば電源スイッチなのですが、スイッチを別の器具を使っても変化なし。電源ユニットの電圧も問題はない、だとするとマザーボードかと思われるのですが、一つだけ気になる事がありました。
それは私があまり取り扱っていない電源ユニットのメーカー。電源ユニットの本スイッチを入れると一瞬ですが通電するので、こしかするとこれが原因かと考え、マザーボードが原因と考える前に電源ユニットにも原因があるのかと考えました。
これが正解かと言えば結論は出ていませんが、今回の問題としては電源ユニットの交換を推奨した後に、不具合が解消しないのであれば、マザーボードの交換を行うようお願い致しました。
お客様自身が修理すべき理由
このような曖昧な結論とはなりましたが、今回はお客様がパソコンの知識がある事から最終的な交換作業までは行いませんでした。これはお客様が作業を行える知識と経験があればこのような変わったご提案を行う事があります。
もちろん意固地になってご提案を行っている訳ではありませんので、検証するお時間が惜しいという場合は当店が請け負います。パソコン好きであるからこそ知識を共有した気持ちもあってのご提案を行ったのも、同じ匂いを感じたからだと思います。
不具合の検証というのは希に終わりの無い問題に発展する事があります。そのためには最低限の知識と経験が必要なのですが、時としてこれらの検証を行わずに予測できる箇所の「交換」を行い経過を見る事も必要だと感じた事も修理業として身についた事でもあります。
パソコンが好きな人を育てるのも、修理業として大事な事かな、と40歳を超えて少しだけ思い始めた次第です。
少しでも情報が共有できる人が一人でも増えたら嬉しいですよねー
同じパソコン好きとしては身に余るお言葉ですねぇ