
ある日、遠方のお客様からの一本の電話。
よくある内容に見えて、その時の自分には動けない事情があった。車で1時間以上の距離にあるお宅。日が暮れるまでに行けない。でも今すぐにでも直してあげたい――。
そこで思い出したのが「DWService」というリモート接続ツールだった。
当時の私は、半信半疑だった。
オープンソース?海外製?ほんとに無料で商用利用OK?
そんな都合の良い話があるのか……と。
でも、実際に使ってみて、その「使いやすさ」「早さ」「軽さ」に驚かされた。
そして今では、「一人修理屋の救世主」とまで感じている。
なぜDWServiceが“神”なのか?
いわゆるリモートサポートツールと言えば、TeamViewerやAnyDeskが有名だが、どちらも商用での継続利用は有料ライセンスが必須。無料版では制限が入るし、途中で接続が切れたり、警告が出たりする。
ところが――
DWServiceは完全無料で、商用利用もOK
しかもインストール不要。軽量。説明もしやすい。
「これで本当にいいの?」と戸惑うくらい、好条件が揃っている。
実際の導入手順も超カンタン
- 公式サイトから「dwagent.exe」をダウンロード
- ダブルクリックして「Run」を選ぶ
- 表示された「User(番号)」と「Password(パスワード)」をスタッフ側に伝える
- 「Unattended access(アクセスの許可)」をYesにする
たったこれだけ。
特に印象深かったのは、お客様が「パソコン詳しくない」と言っていたにも関わらず、電話越しの案内だけで導入できたこと。
つまり、それほど直感的で、難しくないのだ。
実は会社のIT管理にも使える
実際に使ってみて、私はふと思った。これ、会社内のパソコン管理にもピッタリじゃないか?と。
というのも、DWServiceには「エージェントを常駐化」させておく機能があり、管理者用アカウントを一つ作成すれば、そのアカウント上で複数台のPCを一括管理できるようになる。
どういうことか?
- 管理者が一度、各クライアントPCにDWAgentをインストール
- インストール時に「アカウント連携キー」を使って登録
- 管理者側の画面に、すべてのクライアント端末が一覧表示される
- いつでもリモート操作可能
つまり――社内のIT管理者が、無料で社内全PCにアクセスできる環境が整う。
これ、普通ならライセンス契約して数万円はかかるレベルの話。
ただし、プライバシー面は要注意
もちろん、便利さの裏にはリスクもある。
常時接続が可能になるということは、逆に言えば、管理者が「気づかれずに操作できてしまう」環境でもある。そのため、社員への説明、ガイドラインの作成、操作ログの共有など、倫理的な運用体制は必須になる。
「無料でできるからこそ、扱いは慎重に。」
これは、私自身も自戒を込めて意識している点だ。
海外製という点にも一言
DWServiceは、イタリアの非営利団体によって開発・運営されている。そのため、日本語表示は完全ではなく、トラブル時のサポートも英語ベースになる。
とはいえ、オープンソースの強みである「透明性」や「広告のなさ」、そして「軽さと安定性」は、正直言って一度使えばクセになる。
故障や不具合の際のリカバリーは自己責任にはなるが、それを補って余りある利便性と機動力がここにはある。
🧑🔧 最後に:DWServiceは“信頼”をつなぐ道具
私たちのような修理業者や、個人経営のITサポーターにとって、大手のようなサブスクリプション型の管理ツールは正直、荷が重い。
でもDWServiceなら、お客様へのサポートの幅が広がり、信頼を維持しつつもコストを抑えられる。
「〇〇の設定手順が分からないんだけど……」
そんな声がかかったときに、即座に対応できるこの仕組みは、お客様との関係を深める“もう一つの手になると、私は確信しています。
ダウンロード・公式サイト
👉 DWService公式サイト(英語)
👉 ダウンロードページへ直行
この記事のまとめ
・DWServiceは完全無料で商用利用可能
・オープンソースで広告なし、軽量で動作安定
・簡単操作で高齢者にも案内しやすい
・社内PCのリモート管理にも最適
・プライバシー管理だけは慎重に運用を
もしあなたが、「もっと自由に、もっと軽く、もっと誠実に」お客様や社内のITを支えたいと思うのなら――
DWService、試す価値はありますよ。
「なんか変な画面が出るんです……」