そろそろ新学期となる頃に、学生さんはパソコンを購入された方も少なくはないでしょう。店舗を運営して11年間、パソコンの修理では「起動出来なくなった」が圧倒的に多いのです。
皆様は口を揃えて「今朝(もしくは昨日)までは正常に起動していたんですけどね・・・」と仰るのですが、逆に申し上げれば故障の前兆を見分けるのは非常に困難である、とお伝えしておこうかと思います。
これにより、ご依頼の内容は二分化しまして
パソコンはどうでも良いのでデータだけを復旧して欲しい
という、データかパソコンか、もしくはその両方かはお客様のご予算はもちろん、パソコンの買い換えをご検討頂いている方もおられることから、ヒアリングの段階では確実にデータを取り出せるかどうかは確定出来ない事例があるのです。
BitLockerによる暗号化がかかっていると復旧は困難
その確定出来ない理由のひとつとして、Windows10以降では「BitLocker」という、ドライブに暗号化をかけられてしまう事でしょうか。
これらは主に、マイクロソフトアカウント(メールアドレス)でログインを行っている方が自動的にBitLockerが設定されてしまう事が原因となりますが、修理屋としては非常に厄介な存在ですが、本来の役割とする情報漏洩や盗難を防ぐには非常に有効な手段です。
絶対にマイクロソフトアカウントを忘れてはいけない
ようやくここで本題となるのですが、パソコンの初期設定などで作成したマイクロソフトアカウント(メールアドレス)とパスワードは必ず書き留めて欲しいという事。
これを忘れるとBitLockerで暗号化されたドライブの解除が行う事が出来ないので、頭で覚えておくことは控え、本当に大事な情報は紙で書き留めて置くことで、最悪の事態を容易に回避出来ますので、ID(メールアドレス)やパスワードはデータとして消えない手書きが有効的です。
スマホにメモでもスクショでも良いですけどね
大事なデータはクラウドに
学生さんの中では一般化されつつあるのが、オンライン授業ではZoomやMicrosoft TeamsやGoogleMeetを使用し、これにより授業などもオンライン化されつつもレポートなどの書類はパソコンの中だけに保存しているケースが多く、これらの大事なデータだけでもクラウド上にも保存が出来る環境を構築しておくことをオススメします。
具体的にはOneDriveやGoogleDriveが有名なクラウドドライブとなりますが、何故クラウド方式も推奨するかと言えば、上記でご説明したBitLockerなどが理由で容易にデータが取り出せない場合に非常に有効である、とお伝えさせて頂いております。
兎にも角にもデータなんです、物理損傷が無い限りはOSは何度でも簡単に蘇りますので。
ここで「そもそもパソコンは何故壊れるの?」という内容は後日記事にしますね
データは消えても良いので起動出来るようにして欲しい