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2025年7月末から続出中…USB無線マウスが使えなくなる現象の真相

きっかけはお客様からの「うちもです」だった

「また…ですか?」──そう思わず口にしてしまったのは、つい先日のこと。ここ数日で、無線のUSBキーボードやマウスが突然動かなくなったというご相談が、なんと立て続けに4件も寄せられました。しかも全て「7月29日以降に発生した」という点が共通していて、嫌な予感が走ります。

もちろん、機器の抜き差しであっさり復活するケースがほとんど。だけど、ここまでタイミングが重なると、ただの偶然では済まされない気がしてきました。そんなわけで、今回はこの“よくあるけど、地味に困る”トラブルの原因を、私の実体験も交えながら分かりやすくお伝えします。

まずは落ち着いて、「抜き差し」の魔法を

最初にお伝えしたいのは、「USBレシーバーを一度抜いて、別のポートに挿し直してみてください」という魔法の言葉。これだけで直った、という方がほとんどです。とくにUSBハブを使っている場合は、ぜひパソコン本体のポートに直接挿してみてください。

「そんなことで直るの?」って疑う気持ち、分かります。でも、私も正直「まさかこれで…」と思いながら挿し直したら、あっさり動き出したときはちょっと拍子抜けしました(笑)。

原因は一つじゃないんです

この手のトラブル、残念ながら「これが原因です!」と断定できないのが難しいところ。実際のところ、以下のような原因が複雑に絡み合っていることが多いんです。

電池切れ、地味だけど侮れない

まずありがちなのが「電池切れ」。お渡し時に入っている乾電池、実は「お試し用」ってことが多いんです。数週間で尽きることもザラ。交換していないなら、まずは新品の電池に変えてみてくださいね。

ちなみに以前、電池を替えても動かないというご相談があったのですが、端子が汚れていたのが原因でした。エタノールで拭いたら一発解決。電池の「接触不良」も見逃せません。

USBポート、信頼できるのはやっぱり“直結”

USBハブ、便利なんですけど、電力が足りなくてマウスやキーボードがちゃんと動かないことがあります。とくに、安価なハブや古いPCとの組み合わせだと注意が必要。

ちなみに私の環境でも、一時期USBポートがヘタってきて、レシーバーを認識しなくなったことがありました。あれ?と思って背面のポートに変えたら、即復活。やっぱり直結は正義ですね。

電波干渉、見えない敵ほど厄介

無線って、便利なようで実はとっても繊細。Wi-Fi、Bluetooth、電子レンジ…2.4GHzの周波数帯って、いろんな機器が取り合ってるんです。

たとえば以前、お客様のデスクのすぐ横に外付けHDD(USB3.0接続)が置かれていて、それが見事に無線レシーバーと干渉していたケースがありました。離したら一発解決でした。

もしマウスが「カクカク動く」「反応が遅い」と感じたら、干渉を疑ってみてください。

ソフトウェアの影響もバカにならない

Windowsのアップデート直後に起きたなら…

「アップデート後に使えなくなった」という声、これもよくあります。OSとドライバの相性問題が起きていることもあるので、ドライバの更新や再インストールを試してみてください。

私も以前、アップデート後にBluetoothマウスが動かなくなって、メーカーの公式サイトから最新ドライバを入れ直して無事解決した経験があります。

“アクセシビリティ”が悪さしてるかも?

これ、意外と盲点なんですが「フィルターキー」や「マウスキー」が有効になっていると、キー入力が遅延したり、マウスがヘンな動きをすることがあります。

お客様のPCを見たときに、なぜか「フィルターキー」がONになっていたことがあって、オフにしたら一瞬で直りました。これ、知らないと「壊れた」と勘違いしちゃいますよね…。

今すぐできる!応急処置のチェックリスト

以下の手順で、まずは落ち着いて確認してみましょう。

  1. USBレシーバーを抜き差し(別ポートで試す)
  2. 電池を交換(新品で!)
  3. キーボード・マウスの電源を一度オフにしてから再度オン
  4. パソコンを再起動してみる(できればシャットダウン→数十秒待って起動)
  5. ドライバを最新に
  6. フィルターキーなどアクセシビリティ設定を確認
  7. レシーバーとマウスを離す(干渉を避ける)
  8. USB3.0機器が近くにないか確認
  9. 最終手段として、別のPCで試してみる

困ったときは“まず抜き差し、次に一息”

今回のような事象が短期間で複数件発生すると、「何かの陰謀か…?」とちょっと陰謀論者になりたくもなりますが(笑)、冷静に一つずつチェックしていけば、意外とシンプルな原因だったりします。

そして何より大事なのは、「あ、私だけじゃないんだ」と思ってもらえること。この記事が、あなたの“ひとまず安心”につながれば幸いです。

今後も気になる事例が増えてきたら、続報を出していきたいと思います。もちろん「うちも同じ現象が…」という方は、お気軽にご連絡くださいね。あなたの声が、きっと他の誰かの助けにもなりますから。