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Windows 11の更新が止まった理由 KB5079391とKB5086672を整理する

Windows 11の更新が止まった理由 KB5079391とKB5086672を整理する

先週の Windows 11 プレビュー更新が「インストールできません」のまま止まってしまった件、Microsoftがさっそく緊急パッチを出して修正しました。エラーコード 0x80073712 で詰まっていた方は、このパッチで解消できるはずです。状況を整理しておきます。

今回の経緯をざっと整理

3月下旬、Microsoftは Windows 11(24H2 と 25H2)向けに「オプションのプレビュー更新」として KB5079391 を配信しました。内容は機能追加や品質改善で、セキュリティパッチではありません。ところが適用しようとすると、インストールが途中で止まって失敗する報告が続出。Microsoft は配信を急遽取り下げました。

そして 4月1日、代替として緊急パッチ KB5086672 が配信されました。これが今回の話です。

  • 3月下旬 KB5079391 をオプション更新として配信開始
  • 直後 エラーコード 0x80073712 でインストール失敗の報告が多発
  • 数日後 Microsoft が KB5079391 の配信を停止・取り下げ
  • 4月1日 緊急パッチ KB5086672 を配信。KB5079391 の内容を引き継ぎつつインストール不具合を修正

エラー 0x80073712 って何が起きていたの?

0x80073712 は「コンポーネントストアに必要なファイルが存在しない」というエラーです。要するに、パッチの中のファイルが壊れていたか、パッケージの組み立てが間違っていた。PCの中身がおかしくなったわけではなく、送り届けられたパッケージ自体に欠陥があったというイメージです。

だから「更新できなくて不便」ではあっても、PC が壊れた・起動しなくなったという深刻な事態にはなっていません。インストールに失敗してそのまま元の状態に戻る、というのが多くのケースでした。

✅ 今のところ確認されていること KB5079391 でインストールが失敗した場合、PCの動作には影響なし。KB5086672 を手動でインストールすることで、KB5079391 の内容(機能追加・品質改善)が適用できる。

今回の KB 番号をまとめると

KB番号 種別 状態 メモ
KB5079391 プレビュー更新(3月) 配信停止・取り下げ インストール失敗の原因
KB5086672 緊急OOBパッチ(4月1日) 配信中(オプション) KB5079391 の内容を包含して修正
KB5074109 月例セキュリティ(1月) 配信済み(別件) Nvidia GPU問題・起動不能問題の原因

どう対応すればいいか

今すぐ対応が必要なケース

KB5079391 を入れようとしてエラーが出ていた方は、Windows Update を開き直してみてください。KB5086672 が表示されているはずなので、それを適用すれば OK です。Microsoft Update カタログから手動でダウンロードして当てることもできます。

まだ何もしていないケース

今回の KB5079391 も KB5086672 も「オプション更新」です。セキュリティパッチではないので、急いで適用しなくても問題はありません。月例のセキュリティ更新とは別物として考えてください。様子を見て、次の月例パッチと一緒に適用されるタイミングを待つのも一つの手です。

⚠️ プレビュー更新(Preview Update)ってそもそも何? 毎月の「月例セキュリティパッチ(Patch Tuesday)」とは別に、Microsoftは機能追加や品質改善を先行テストする「プレビュー更新」を任意配信しています。自動では入らず、自分でボタンを押した場合のみ適用されます。安定性よりも新機能を早く試したい人向けのもので、今回のような失敗が起きやすいカテゴリでもあります。

正直、こういうことが続きすぎている

今年に入ってからだけ振り返っても、Windows Update に関するトラブルが目立ちます。

1月の KB5074109 問題

こちらはセキュリティパッチ(必須更新)だったにもかかわらず、Nvidia GPU を搭載した PC でフレームレート低下・映像の乱れ・不安定動作が発生。Nvidia が自社の SNS で「とりあえずアンインストールしてください」と案内するという、なかなかカオスな状況でした。さらに同じ更新で 起動不能(UNMOUNTABLE_BOOT_VOLUME) になる PC まで出て、Outlook・OneDrive・Dropbox が動かなくなるバグも重なりました。

今回の KB5079391 問題

そしてこれが今回の話。パッケージ自体に欠陥があって、インストールそのものが通らない。

もちろん「プレビュー更新」と「月例セキュリティパッチ」は性質が違います。プレビューは自動適用されないし、今回のようにインストール失敗で止まっても大事には至りません。でも、こうした失敗が繰り返されると「Windows Update を当てるのが怖い」という感覚がじわじわと広がっていきます。

💡 修理屋目線から一言 お客様から「Windows Update を当てたらおかしくなった」というご相談は実際に増えています。「月例パッチはきちんと当てる、プレビュー更新は急がない」という使い分けが現実的な対応だと思っています。特に業務用PCは、更新適用のタイミングを少し遅らせて人柱情報が出てから判断するのが無難です。

まとめ

今回の件は PC が壊れたりデータが消えたりするような深刻なものではありませんでしたが、「更新パッケージ自体が壊れた状態で配信された」という事実は素直に問題だと思います。

KB5079391 のインストールで詰まっていた方は KB5086672 で解消できます。急いでいない方はしばらく様子見でも問題ありません。何かおかしいと感じたら、お気軽にご相談ください。