
ここ最近、本当に多いんです。
「Windows 10ってもうすぐ使えなくなるんでしょうか?」
「やっぱり11に変えた方がいいですか?」
「パソコンも買い替えなきゃダメですか?」
そう尋ねられるたび、私の口から自然と出てしまうのは「いやいや、そんなに慌てなくても大丈夫ですよ」という一言です。
正直なところ、私は今でも「Windows 10が一番完成度の高いOS」だと思っています。余計な新機能を増やさなくても、安定して動く。これ以上触らないでほしい、なんて思ってしまうのは私だけでしょうか(笑)。
感染リスクはOSより“使い方”次第
「Windows 10を使い続けると危ない」と不安になる方もいますが、私が現場で見てきた限り、感染の原因はOSではありません。
過去のお客様を振り返ると、大半が
- 海外サイトのアクセス
- 特にアダルト系サイトの閲覧
- 不要なダウンロードの繰り返し
こういうケースで感染していました。逆に、普段の生活が「Google検索」「Gmailチェック」「YouTube視聴」「InstagramやTikTokを眺める」といった範囲なら、感染リスクは驚くほど低いんです。
もちろん、フィッシング詐欺や偽サイトに関してはOSに関係なく一生つきまとう問題。これはWindows 10でも11でも変わりません。
それでもWindows 11が必要な人
「じゃあ誰が11にした方がいいのか?」というと、ごく一部の方に限られます。
1. 新しいハードウェアをフルに活かしたい人
例えば「Copilot+ PC」。AI専用チップ(NPU)が載っていて、Windows 11でこそ本領発揮します。10のままではせっかくの性能が眠ったままです。
2. 最新ゲームやアプリを使いたい人
現状「11限定アプリ」は少ないですが、DirectStorageを活用する最新ゲームや、今後登場するCAD・クリエイティブ系ソフトは11を前提に設計される可能性が高いです。
3. サポート終了の壁
これは逃れられません。Windows 10は2025年10月14日でサポート終了。その後も動きはしますが、脆弱性は放置されるためリスクが一気に高まります。特に企業利用では致命的です。
Windows 10を使い続けるメリット
それでも「今すぐ11に!」とは言いません。むしろ10のままの方が安心な方も多いんです。
- 慣れた環境で効率よく作業できる
設定画面が変わるだけで「あれ、どこいった?」と数分迷い、作業が止まる…。私も経験済みです。 - 古いソフトとの互換性
会計ソフトや業務アプリ、長年使っているツールが11で動く保証はまだ不透明。業務優先なら10が安心。 - PCの性能を活かせる
Windows 10は比較的軽量。古めのPCでも快適に動きやすい。逆に11にしたら「なんか遅くなった…」なんて声も。
カーナビに例えるとわかりやすい
この感覚、車のカーナビに近いんです。
毎年「地図の更新時期ですよ」と案内されますが、こう思う人いませんか?
- 「普段走る道は決まってるから、古いままで十分」
- 「たまにしか使わないし、更新費用がもったいない」
そう、まさにWindows 10と同じです。
ルートが決まっているなら、まだ困らない。
一方で、11にアップすると「最新の地図を入れる」ようなもの。AI機能や最新ゲーム、強化されたセキュリティ――新しい道を走れるのは魅力的ですが、それは「新しい道を走りたい人」だけが必要とするものです。
走る道と期限で考えよう
整理するとこうです。
- 新しい道や機能を必要とする人 → Windows 11へ移行
- 決まったルートで十分な人 → Windows 10のままで問題なし(ただし期限は忘れずに)
あらためてお伝えしますがWindows10のサポート期限は2025年10月14日となります。間近に迫ると「そろそろ考えなきゃ」や「本気で準備しなきゃ」と思うかもしれませんが、過剰な反応をする必要はありません(延長サポートもありますが手続きがちょっと面倒です)。
私自身、日常のルートはほぼ決まっているので「まだ10で十分」と思っています。でもその期限が近づいたら、やはり新しいカーナビ=Windows 11に切り替えるしかないでしょう。
家電量販店のチラシやニュースだけにまどわされず、現状のマシン(PC)は10で走りきるぜ!!というお考えでも機器が劣化して交換するまでは十分かと思います、判断するのご自身次第ですので慌てて交換しても良いことは無いですよ