
最近、本当にこう思うことが増えました。「もうZorin OSでいいじゃない?」と。
というのも、Windows 10のサポート終了が近づくにつれて、古いパソコンの処分を希望されるお客様が増えてきたからです。
たとえば「Core i7 第2世代・メモリ16GB・SSD 128GB」という構成。普通に考えたらまだまだ現役です。でも、Windows 11の要件に引っかかってしまい、使われなくなる…。これって、なんだかもったいないと思いませんか?
私の店でもそうしたパソコンを回収するたびに、「この子たち、まだ走れるのに」と心の中でつぶやいてしまうんです。それならせっかくなので、Zorin OSを入れて無償でお譲りしてもいいんじゃないかと思い立ち、今回この記事を書いています。
初めてでも戸惑わない「やさしいLinux」
Zorin OSの最大の魅力は、「圧倒的な使いやすさ」。
初めてLinuxに触れる人でも、まるでWindowsをそのまま使っているような感覚で操作できます。
「Zorin Appearance」という設定ツールがあり、なんとワンクリックで見た目をWindows 10風にも、7風にも、macOS風にも変えられます。これ、地味に感動します。昔のLinuxといえば、黒い画面に英語がズラズラ…「コマンドを打て」と言われて心が折れた人も多いでしょう。でもZorin OSなら、スタートボタンも、ファイルアイコンも、まるで見慣れた景色です。
パソコンが苦手な方でも「これなら使えそう」と笑顔になってくれる。その瞬間を見ると、ちょっと誇らしくなるんです。
Windowsアプリも意外と動くんです
Linuxの壁といえば「Windowsアプリが動かない」問題。
でもZorin OSには「Windows App Support」という機能があって、これがすごくよくできています。.exeや.msiファイルを右クリックして「Windows App Supportで開く」だけ。昔は“WINE”の設定が難しかったのですが、Zorin OSではそれを見事に隠してくれています。
たとえば「秀丸エディタ」や「古い会計ソフト」なんかも、意外と動いてしまう。「え?ほんとに?」と思うかもしれませんが、実際に試すと拍子抜けするくらい簡単なんです。
軽い!速い!古いPCが生き返る
Zorin OSの良さを一言で言うなら、「軽い」。
昔のWindows機が、まるで若返ったように動くんです。
特に「Zorin OS Lite」という軽量版は、10年以上前のノートパソコンでもサクサク。まるで「退職したおじさんがマラソンを再開した」くらいの復活っぷりです。電源を入れて、わずか数十秒でデスクトップが表示される瞬間は、ちょっと感動しますよ。
スマホとの連携がスマートすぎる
そして地味に嬉しいのが「Zorin Connect」という機能。スマホとパソコンをつないで、通知の受信・返信やファイルの送受信が簡単にできます。
スマホの通知をPCでチェックしたり、写真をドラッグするだけで転送したり。まるでMacとiPhoneのようなシームレスな体験。Androidユーザーなら、この快適さにきっと驚くと思います。
デザインも「洗練されてる」
正直、昔のLinuxは見た目がちょっと野暮ったかった。でもZorin OSは違います。最初から壁紙もアニメーションも丁寧に作り込まれていて、デフォルトのままでも十分きれい。
Ubuntu LTS版をベースにしているので安定性も抜群。セキュリティアップデートも長期間提供されるため、「安心して長く使える」というのも大きな魅力です。
それでも使う人が少ない理由
これだけの魅力があっても、Linux全体の利用率はまだ4%程度。正直、もったいない話です。
でも裏を返せば、今は「ブラウザさえ動けば何でもできる」時代。メールも、文書作成も、写真整理も、ほとんどがWebで完結します。つまり、Zorin OSでも全く問題ないどころか、むしろ快適なんです。
私がZorin OSを使う理由
実際、私自身もプライベートではZorin OSを使っています。
もちろん多少のフリーズはありますが、それもご愛嬌。なんというか、“気まぐれだけど憎めない相棒”のような存在です。古いPCをただ眠らせておくくらいなら、Zorin OSで蘇らせてほしい。もし「使ってみたい」という方がいれば、無償でお譲りしています。
Zorin OSは、もう“次の選択肢”ではなく、“現実的な解決策”です。Windowsに縛られず、軽くて自由で、そして安心して使える。もしこの記事を読んで「ちょっと気になるな」と思ったら、ぜひ触ってみてください。きっと、あなたの古いパソコンも、もう一度息を吹き返してくれるはずです。














