
ドコモ光電話の解約は、手順を一つ間違えるとネットまで止まることがあります。先日、あるお客様宅に出張サポートでお伺いした際に、ちょっとした「通信の落とし穴」のような出来事がありました。テーマは「ドコモ光電話の解約」です。
一見シンプルなように思えますが、実際は想像以上にややこしく、少しの手続きミスで思わぬトラブルに発展してしまうんです。今回は、現場で体験した内容を交えながら、解約したらどうなるのか、同じようなことが起きたときに何を確かめればいいのかをお伝えします。
先に結論:ドコモ光電話だけを解約しても、ドコモ光のインターネットは続けて使えます。止まるのは固定電話とその電話番号です。
ただし、光電話対応ルーターがネットの接続も受け持っている家では、そのルーターの返却や不調でネットまで止まります。手続きでは「ネットはそのまま、光電話だけ解約」と伝え、ルーターの扱いを確かめてください。
ドコモ光電話を解約するとどうなる?電話番号・ネット・ルーター
「固定電話を解約したらどうなるの?」という疑問に、先に表で答えておきます。光電話だけをやめる場合と、ドコモ光そのものをやめる場合で、止まるものが違います。
| 項目 | 光電話だけ解約 | ドコモ光ごと解約 |
|---|---|---|
| 固定電話 | 使えなくなる | 使えなくなる |
| 電話番号 | 廃止(残すなら事前に移行手続き) | 廃止(残すなら事前に移行手続き) |
| インターネット | そのまま使える | 止まる |
| 光電話対応ルーター | 返却になることがある | NTTロゴ入り機器は回収キットで返却 |
いちばん大事なのは、インターネットの行です。光電話だけの解約なら、契約上はネットは止まりません。それなのに「ネットまで止まった」という相談が出てくるのは、次の章で書くように、機器の構成や手続きの受け付け方に原因があるからです。
メモ:ここで言う「ドコモ光電話」は、光回線を使う電話サービスのことです。NTT東日本・西日本と直接契約している昔ながらの加入電話(アナログ回線)とは別のサービスなので、解約の窓口も手続きも違います。
ドコモ光を解約すると、ドコモ光電話などのオプションは同時に廃止になる。今の電話番号を解約後も使い続けたい場合は、事前に自分で移行の手続きが必要で、手続きをせずに解約すると番号が廃止になるおそれがある。
出典:NTTドコモ「ドコモ光/ahamo光の解約・他社光サービスへのきりかえ」
ドコモ光電話を解約したらネットが繋がらない?現場であった事例
お客様からのご相談は、「光電話を解約したらWi-Fiまでつながらなくなった」というものでした。詳しく聞くと、ナビダイヤル経由でドコモ光に連絡し、「光電話の解約を申し込んだ」とのこと。ところが、数日後にWi-Fiがまったく使えなくなり、固定電話も同時に停止してしまったそうです。
「電話をやめただけなのに、なんでインターネットまで止まるの?」——そのお気持ち、よくわかります。実はこれ、手続きの流れと機器の仕組みが関係していました。
現地調査でわかった「本当の原因」
お伺いして確認したところ、まず1ヶ月ほど前からWi-Fiが不安定で、光回線のランプも点滅状態。通信が安定していなかったようです。
ドコモ光のコールセンターにも確認を取りましたが、驚いたことに、光電話もインターネットもまだ契約は継続中。つまり、解約処理は完了しておらず、実際には「回線自体が止まった」のではなく、機器の不調が原因で通信ができなくなっていたということでした。
詳しく見ると、使用していたのは「光電話対応ルーター」。これが不具合を起こすと、電話だけでなくインターネットも同時に切断される仕組みになっています。結局、ルーターの交換手続きを行い、通信は無事復旧しました。

「光電話対応ルーター」を使っている方は要注意
意外と多いのが、「光電話対応ルーター」をそのまま使っているケースです。このタイプは、電話機能とネット接続がセットになっているため、電話を解約してルーターを返却してしまうと、ルーター機能ごと失われてしまい、Wi-Fiが使えなくなることがあります。
今回のように「光電話だけ解約したのにネットも止まった」という現象は、実は回線ではなく機器の構成によって引き起こされることが多いんです。
ここ、見落としがちです:光電話対応ルーターを返す前に、代わりのルーターを用意しておかないと、返送した日からネットが使えません。返却は、新しいルーターでネットに繋がったのを確かめてからにすると、空白の日ができません。
解約したのにネットが使える・使えないのはなぜ?
「解約したのにまだ使える」「光電話だけ解約したのに使えない」は、どちらも手続きの状態と機器の状態が食い違っているときに起きます。解約はすぐに反映されるとは限らず、受付が途中で止まっていれば契約はそのまま続きます。
逆に、光電話だけのつもりでもドコモ光そのものの解約として受け付けられていれば、ネットも止まります。どちらの場合も、まず窓口で「いま何が契約中か」を確かめるのが近道です。
解約の時は「完了確認」を忘れずに
もうひとつ大事なポイントは、「解約完了の確認」。ナビダイヤルで自動音声に沿って操作しても、最後まで進まないと正式な受付になっていないことがあります。オペレーター対応に切り替わり、「受付番号」が発行されて初めて手続きが成立します。
Webで申し込んだ場合は、受付完了のメールが届いているかを確かめます。もし不安な場合は、「念のため解約処理が完了しているか確認したい」とコールセンターに再度問い合わせると確実です。
ドコモ光電話だけを解約する正しい手順
「光電話だけをやめたい」「ネットはそのまま使いたい」という方のために、実際の手続きの流れを整理しておきます。ここを押さえておくと、今回のような「ネットまで止まるトラブル」を防ぐことができます。
① 窓口はNTTではなく「ドコモ」
今回の件で改めて感じたのは、窓口の分かりづらさです。多くの方が「光=NTT」と思い込み、NTT東日本や西日本に直接電話をしてしまいがちですが、ドコモ光の契約や解約は、ドコモ側の窓口へ連絡するのが正解です。
なぜなら、ドコモ光はNTTの設備を利用していますが、サービス提供と契約管理はドコモ側が一括して行っているためです。実際の工事や機器交換はNTTが担当しますが、依頼はすべてドコモ光経由でしか受け付けてもらえません。NTTに直接連絡しても「ドコモ光のお客様は、ドコモへお問い合わせください」と案内されるだけで、そのままでは手続きが進まないケースもあるので注意が必要です。
ドコモ側の窓口は、2026年9月時点で次の3つです。光電話だけの解約は、ドコモの FAQ で My docomo(Web)での手続きが案内されています。
- Web(My docomo):24時間受付(メンテナンス時を除く)。dアカウントでログインし、受付完了のメールを必ず確認する
- 電話(ドコモ光の窓口):ドコモの携帯電話から 15715(無料)。一般電話からの番号と受付時間は公式ページで確認する。本人確認に契約者の電話番号とネットワーク暗証番号が要る
- ドコモショップ:各店舗の営業時間内
電話の番号と受付時間は変わることがあるので、かける前にドコモ光のお問い合わせ窓口のページで確かめてください。電話の場合は、必ずオペレーターと直接話して「受付番号」を控えてください。この番号が発行されていれば、正式に手続きが受理されています。
② 解約希望の内容を明確に伝える
電話やショップでは、次のように伝えるとスムーズです。
「ドコモ光はそのままで、光電話(ドコモ光電話)だけを解約したいです。」
このように伝えることで、「光電話オプションのみの解約」として手続きを進めてもらえます。間違って「ドコモ光そのものの解約」として処理されると、ネット回線も止まるので注意が必要です。
注意:Webで手続きするときは、「ドコモ光の解約」ではなく「ドコモ光電話の解約(廃止)」を選んでいるか、確定の前に画面で確かめてください。ドコモ光そのものを解約すると、ネットも光電話もまとめて止まり、電話番号も廃止になるおそれがあります。番号を残したい場合は、解約の前に移行の手続きが要ります。
③ 光電話だけ解約するとルーターはどうなる?
光電話を利用していた場合、ほとんどのご家庭で「光電話対応ルーター(ホームゲートウェイ)」が設置されています。この機器はNTT東日本/西日本からのレンタル品です。
- 光電話を解約すると、このルーターは返却対象になることがあります。
- ただし、Wi-Fi機能をそのまま使う場合は、別のルーターを設置する必要があります。
解約時にオペレーターへ、次の2つを確認しておきましょう。これを聞いておくと、後からネットが止まる心配を防げます。
- 「このルーターを返却したあと、Wi-Fiは使えなくなりますか?」
- 「別のルーターを自分で用意すればネットは使えますか?」
④ 機器返却キットが届く(または指示を受ける)
返却が必要な場合は、手続きのあとに「機器返却キット」が郵送されます。その中に返送先住所と手順が記載されています。
- ONU(光回線終端装置)やホームゲートウェイなどの返却対象が案内に記載。
- 返却期限は通常10日~2週間ほど(同封の案内が優先)。
- 同封の着払い伝票で返送します(送料は不要)。
ドコモの解約案内では、NTTロゴ入りの機器は回収キットで返送し、返却が確認できないと機器相当額を請求されることがあるとされています。返送したら、伝票の控えを捨てずに取っておくと安心です。
⑤ 光電話のみ解約後も、ネットはそのまま利用可能
光電話を解約しても、ドコモ光(インターネット)は継続利用できます。ただし、「光電話対応ルーター」を返却した場合や、新しい市販ルーターを接続する場合は、ルーターの設定が必要です。設定の中身は次の章で書きます。
⑥ 解約完了の確認
すべての機器返却が終わったら、数日後に「ドコモ光電話のご利用停止通知書」が届きます。これが届けば手続き完了です。もし届かない場合や請求が続いている場合は、再度サポートセンターへ確認しましょう。
ドコモ光そのもの(ネット)を解約したい場合との違い
「ドコモ光 解約」で調べてこの記事に来た方もいると思うので、違いだけ書いておきます。ドコモ光そのものを解約すると、ネット・光電話・テレビなどのオプションがまとめて止まり、NTTロゴ入りの機器(ONUなど)は回収キットで返却します。光電話を残したまま回線だけやめる、という形はできません。電話だけやめたいのか、全部やめたいのかを先に決めてから窓口に連絡してください。
光電話対応ルーターを返却したあとのネット再設定
光電話対応ルーターを返すと、これまでそのルーターがしていた「ネットに繋ぐ役」を、新しいルーターに引き継がせる必要があります。ここでつまずいて「解約したらネットが繋がらない」となる方が多いところです。
用語:ホームゲートウェイとは、光電話の機能とルーターの機能を1台にまとめた機器のことです。ONU(光回線終端装置)と一体になっている機種もあり、どれを返してどれを残すかは機種によって違います。
新しいルーターを繋ぐときの流れは、おおむね次のとおりです。
- 契約しているプロバイダの会員情報(書類やマイページ)を用意し、接続方式(IPv6〔IPoE〕か PPPoE か)を確かめる
- ONU の LAN の差し口と、新しいルーターの WAN(インターネット)の差し口を LAN ケーブルでつなぐ
- ルーターの設定画面を開き、IPv6(IPoE)ならその方式を選ぶ。PPPoE ならプロバイダの接続 ID とパスワードを入れる
- ルーターのランプが正常になったら、パソコンやスマホから新しい Wi-Fi の名前とパスワードで繋ぎ直す
設定がうまくいかない場合は、出張サポートや機器設定の依頼をしてもらうと安心です。

焦らず、一本の電話から確実に
最後に、光電話だけを解約するときの流れを5つにまとめておきます。
- まずはドコモ側の窓口(My docomo・電話・ドコモショップ)に連絡。
- 「光電話だけ解約」と明確に伝える。
- 機器返却とWi-Fi利用可否を確認する。
- 返却キットで機器を返送。
- 完了通知が届いたら終了。
この5ステップで進めれば、誤ってネットまで止まるようなトラブルはほぼ防げます。

よくある質問
ドコモ光電話を解約すると、今の電話番号は使えなくなりますか?
使えなくなります。光電話を解約すると、その電話番号は廃止になるのが基本です。番号を残したい場合は、解約の前に移行の手続きが要るとドコモの解約案内に書かれているので、申し込む前に窓口で確かめてください。
光電話だけ解約したら、ドコモ光の料金はどう変わりますか?
光電話の月額基本料と通話料がかからなくなり、インターネットの月額はそのまま残ります。付けていた光電話のオプションもあわせて外れます。金額は契約のプランや割引で変わるため、手続きの前に My docomo の料金明細で確かめるのが確実です。
光電話を解約したら、なぜネットまで繋がらなくなるのですか?
多いのは、光電話対応ルーター(ホームゲートウェイ)がネットの接続も受け持っていた場合です。この機器を返却したり不調になったりすると、電話と一緒にネットも止まります。ほかに、光電話だけのつもりがドコモ光そのものの解約として受け付けられた場合もあるので、まず契約状態を窓口で確かめてください。
まとめ
ドコモ光電話を解約すると、止まるのは固定電話とその電話番号で、ドコモ光のインターネットは続けて使えます。それでも「ネットまで止まった」となるのは、光電話対応ルーターがネットの接続も受け持っていたり、手続きが思っていたのと違う形で受け付けられていたりするからです。
窓口はNTTではなくドコモ側。伝える言葉は「ネットはそのまま、光電話だけ解約」。ルーターを返す前に、代わりのルーターで繋がるのを確かめる。この3つを押さえれば、落とし穴はほぼ避けられます。
こうした契約・手続きまわりのご相談は、当店の出張サポート(パソコン・ネットワークのサポート)でも承っています。










