
AION2をプレイできる日はいつなのか。長年待っていたユーザーは歓喜していいのか、まだ我慢なのか──今日はそんな話を、ひとりの元廃人プレイヤーとして書いてみます。
17年前、AIONに人生を持っていかれた話
今からおよそ17年前。初代『AION』にドハマりしていた頃の私は、1日睡眠2時間で1ヶ月走り抜けて、きっちり体を壊しました。
空を飛べる「ディーバ」になって、ストーリーを進めることで翼を手に入れて、天族か魔族か、自分の陣営を選んでPvPでぶつかり合う。あのときの衝撃は今でもはっきり覚えています。仕事よりレギオン、睡眠より要塞戦。今冷静に振り返ると、完全にダメな大人ですが、それくらいの熱量を持たせるゲームでした。
そんなAIONについに続編──『AION2』が来る、という情報が降ってきたわけです。NCソフトの新作MMORPG、しかも正式な後継。そりゃあ、過去に人生を2時間睡眠で燃やした人間としては、血圧が上がらないはずがありません。
ただ問題はひとつ。
ここですよね。そこで、今出ている情報と、NCのこれまでの動きを照らし合わせつつ、日本でAION2がプレイできるタイミングを、かなり真面目に予測してみました。
AION2ってそもそもどんな立ち位置のゲーム?
NCが「本気のフラッグシップ」として作っているタイトル
AION2は、単なる新作MMORPGではなく、NCソフトが「次世代グローバル展開の柱」に据えているフラッグシップタイトルと位置付けられています。
- 初代AIONは韓国PCオンラインの全盛期に、PCカフェで長期間シェアトップ
- 収益的にも“伝説級タイトル”と呼ばれるレベル
- その正統続編として、Unreal Engine 5(UE5)で再構築
つまり、
「あのAIONの名前を出す以上、コケるわけにはいかない」
というプレッシャーの中で作られている作品です。
グラフィックもプラットフォームも“今風”に
AION2は最初から「PCとモバイルのクロスプラットフォーム」を前提に作られています。
- Unreal Engine 5でハイエンドなグラフィック
- PCでも、スマホ・タブレットでも遊べる設計
- どちらからログインしても同じキャラで遊べる方向性
昔のAIONのように「PC前提」ではなく、今の市場を冷静に見たうえで、最初から“PC+モバイル”で勝負しようとしているのが分かります。
まず先に飛び立つのは韓国と台湾
韓国・台湾の正式サービスは「2025年11月19日」
現時点でハッキリしているのはここだけです。
- 2025年11月19日
- 韓国
- 台湾
この2地域でAION2が正式サービス開始予定。
韓国最大級のゲームイベント「G-STAR」でも巨大ブースが用意されて、最大5時間待ちの行列ができるくらいの熱気だったと言われています。
つまり、いまのところ
「2025年11月19日から、AION2の本当の評価が始まる」
という状態です。
韓国・台湾版の評判や運営のやり方は、そのまま日本を含む“グローバル版”の運命に直結します。
日本はいつ? 結論からいうと「2026年後半」が濃厚
ざっくり予測:日本で遊べるのは「2026年後半」
NCソフトの決算説明などで語られているのが、
グローバルローンチ(欧米・日本など)は 2026年後半
という目標。韓国・台湾でのサービス開始が2025年11月19日なので、そこから逆算すると、日本で遊べるようになるのは
約8〜14ヶ月後、つまり 2026年後半
というのが一番自然なラインになってきます。
なぜそう言い切れるのか? 過去タイトルから読み解く
ここで役に立つのが、NCの過去作の日本展開パターンです。
- リネージュW
- 韓国と日本ほか、多数の国で完全同時ローンチ
- Throne and Liberty(TL)
- 韓国:2023年末
- 日本:2024年秋ごろ(約10ヶ月遅れ)
AION2は「韓国・台湾先行」がすでに決まっているので、リネージュWのような「完全同時」はもうあり得ません。
代わりにTLと同じく、
先行地域で様子を見る → グローバル向けにブラッシュアップ → その後、日本を含めた展開
という流れを踏襲すると考える方が自然です。ただし、AION2の場合はパブリッシャーがAmazonではなく、NCの自社運営(NC Japan含む)になる見込みが強いので、
という意味合いがより濃くなります。
日本にとっては「待たされ損」ではなく「熟成期間」になるかも
先に韓国・台湾でサービスインして、そこから約1年かけて不具合やバランス、ビジネスモデルを修正していく。その“結果だけ”を受け取れるのが、日本を含むグローバル組です。
長年待たされている身としては正直、

「いや、同時にさせてよ……」
と言いたくなるのですが、昔みたいに“バグも理不尽も丸ごと抱えて睡眠2時間生活”を続ける年齢でもないので、

「他国の人柱プレイをありがたく眺めつつ、熟成されたバージョンを待つ!」
というのも、悪くない選択肢かなと思っています。
一番気になるお金の話:「ガチャ地獄」から卒業できるのか
NCがついに言った「確率アイテムやめます宣言」
AION2に関してNCがかなり強くアピールしているのが、
という方向転換です。
長年NCタイトルを触ってきた方なら分かると思いますが、これはユーザーにとってかなり大きな意味を持ちます。

「あのNCが“ガチャやめます”って言ったぞ……本当?」
と、韓国のプレイヤーも半信半疑で見ている空気があります。
これから主流になるのは「サブスク+バトルパス+見た目課金」
今出ている情報を整理すると、AION2の課金モデルはざっくりこんな形に落ち着きそうです。
- オプションの月額課金
- 倉庫拡張や経験値アップなど、便利系の特典
- オプションのバトルパス
- シーズン制で、プレイ時間に応じて報酬がもらえるタイプ
- 見た目アイテムの直接販売
- スキン、マウント、エモートなど“強さに直結しない”要素
日本のソシャゲでよくある
「ガチャを回さないとスタートラインに立てない」
という世界観からは、一歩抜け出そうとしている印象です。
もちろん、
みたいな新しい不満が出てくる可能性もゼロではありません。
だからこそ、日本のプレイヤーとしては
2025年11月からの韓国・台湾の評価を、冷静に観察する
ことが大事になってきます。
どのハードで遊べる? モバイル&PCが本命、コンソールはオマケ候補
モバイル版(iOS / Android)はほぼ確実
AION2は、開発初期から「モバイル対応」を掲げているタイトルです。
スマホでMMOを遊ぶことに抵抗がない方は、ひとまず「モバイル版で遊べる」と見ておいて良さそうです。
PC版は「Steam+NC独自ランチャー」の二刀流になりそう
PCでの展開は、こんな形を予想しています。
- Steam版
- 世界中のPCゲーマーに向けた入り口
- 新規プレイヤー獲得の主戦場
- NCの独自ランチャー(いわゆるPURPLE系)
- 既存NCユーザー向けの導線
- モバイル版をPCで快適に遊びたい層にも対応
今のPCオンラインゲーム市場で、Steamを完全に無視して成功するのはほぼ不可能に近いので、AION2も何らかの形でSteamと関わると見るのが自然です。
コンソール版(PS5 / Xbox)は、正直あまり期待しない方が気楽
一方で、PS5やXboxといったコンソール版については、
「出たらラッキー」くらいに考えておいた方が精神衛生上よさそうです。
理由としては、
NCとしても、まずは本命であるPC&モバイルで成功させることが最優先なので、
コンソール版は出るとしてもかなり後の“第2フェーズ”になる可能性が高いです。
長年待っていた日本ユーザーは、これからどう過ごせばいい?
韓国・台湾版は「人柱テスト」としてありがたく見守る
2025年11月から始まる韓国・台湾版AION2は、正直、日本勢からすると「超大規模オープンβテスト」くらいの感覚で見ていいと思っています。
- 本当にガチャは無いのか
- 課金バランスはどれくらい“友好的”なのか
- レベリングや装備集めが、現実的なラインに収まっているのか
このあたりは全部、先行組が体を張って検証してくれます。
私たち日本のAION勢にできるのは、

「NCは今度こそ変わった?」
という視点で、現地コミュニティの反応やレビューを追いかけることです。
いまのうちにやっておくと良さそうなこと
せっかくなので、待っている間にやれそうなことを挙げておきます。
- AION時代のフレンドに連絡を取ってみる
- 「AION2来るけど、どうする?」と昔のレギメンに投げてみる
- 自分のプレイスタイルを見直す
- 昔みたいに睡眠2時間で走るわけにはいかないので、「1日どのくらいなら無理なく遊べるか」を先に決めておく
- PC環境の確認
- UE5タイトルなので、それなりのスペックは要求されるはず
- 2026年後半までに、ほどよくパーツを入れ替える計画を立てておくのもアリ
- 情報収集用のSNSやコミュニティを整理
- 韓国・台湾の情報を拾いやすい環境を作っておく
おわりに:あの頃みたいに人生を全部持っていかれないために
もし20年前の、AIONにドはまりしていた自分に声をかけられるなら、私はこう言うと思います。

「楽しいけど、ちゃんと寝ろ。そして“いいゲーム”は、ちゃんと待てる余裕も楽しめ!!」
AION2は、おそらく日本では2026年後半。まだ少し時間があります。
でも、それは
でもあります。
あの頃みたいに、睡眠時間と健康を全部ゲームに溶かすのではなく、少し大人になったAIONプレイヤーとして、
「情報を集めながら、期待し過ぎず、でもちゃんとワクワクして待つ」
そんなスタンスで、AION2日本版の到来を一緒に待ちましょう!!















「で、日本ではいつ遊べるんですか?」