パソコンの修理を日々行っていると、目視では判断できない事例が非常に多い。
その中でもパソコンの基板の修理においては抵抗やコンデンサなどの故障の場合はテスターを使うのですが、これが調べても特定できないケースが多く、その判断を見極める方法が故障箇所は熱を帯びている事にあるそうで、これを特定するためには赤外線サーモグラフィーを表示させる環境が必要になります。
そこで今回購入したのがFLIR(フリアー) ONE Pro。このiPhone版を導入したのですが、Lightningコネクタに差し込むだけで簡単に赤外線サーモグラフィーを表示させる事が出来ます。
例えば、私の手を撮影したのですが、簡単に手の熱を感知して体温の数値が表示されました。これは空気中の気温を表示させている事から正確な温度ではないものの、おおまかな温度は測定可能との事。
これを実際の基板で撮影してみたいと思います。
はい、こんな感じ。
以下の画像は基板を通電させた状態で撮影したものなのですが、色が黄色くなっている所が熱を帯びている箇所となり、これらを調査すれば原因究明が行いやすくなるというものなのですが、実際の故障箇所は黄色ではなくもっと赤みを帯びた色になるそうなのですが、導通テストでしたのでそこまでは確認が行えませんでした。
今後はこれらの色でコンデンサなどの故障部位をテスターで再検査し、特定の部位を交換する事でマザーボードなどの基板修理に大いに役立つ可能性が出てきました。
修理の道はどこまでも深い・・・今後は安定化電電に接続させるDCケーブルを制作して通電テストを行いやすい環境を構築したりと、基板修理のレベルアップを計りたいと思います。
その意味でも、FLIR(フリアー) ONE Proは高額でしたが導入した甲斐はありましたね。
もうちょっと安くなればいいのになぁ