苫小牧でのiPhone修理とパソコン修理 の日常( 3月14日版 ) “iPhone5Sが水没で圏外”に?
比較的iPhone修理が多い日となりました。昨日の修理から全ての修理の様子を収めたい所ですが短時間での修理の場合や出張による修理によっては写真で収める事が出来ない案件がありますね、その辺に関しては可能な限り写真撮影の許可が下りましたら掲載を行いたいと思います。
iPhone5Sが水没で圏外に?
出張回収による案件でした。水没という情報を事前にオンライン予約にて頂いていた事で工具などは現地に持ち込まず、一度iPhoneを回収をさせて頂き店舗での作業となりました。
症状としては「iPhone5Sが水没し起動は行えるものの圏外になってしまう」という症状です。推測としては最悪の事態としてチップ破損の可能性が考えられますが比較的開梱し洗浄を行えば復旧する事もあり、兎にも角にもまずは開梱を行い水没の状況を確認する必要があります。開梱後し基盤を取り出すと、赤い丸の箇所をに水分が乾燥した跡が見られました、これが水没痕であり水没後に最も熱を帯びていた箇所となります。
表面に関しては被害が少なく見えます。起動はしておりましたのでこの辺りの被害が無かったのは幸いとも言えるでしょう。
iPhone5Sの水没被害の状況と洗浄処置
気になった事としては水没痕が右側面に多く見られる事でSIMトレイから入水したのだと思います。このように水没判定シールや水没痕を確認しながら修理を行う前の事前確認を行う事が最も重要であり、修理を重点的に行う箇所が定まりました。
一通りの下処理を行い、専用の溶剤で汚れを浮かせた状態で超音波洗浄機で内部の汚れやサビの原因となる箇所を除去します。意外に勘違いされるのですが、水没による超音波洗浄機で洗浄を行うことは修理の終わりではありません。ここからが本番とも言ってもいい作業があります。
この後、通電処理を改善させる処置をおこない、電源を入れて確認してみましたが結果としては圏外の症状は改善されず。どうやらモデムチップの破損で確定のようです。ここから先は基盤修理となりますのでチップの在庫や万が一のデータ破損に繋がるという事で作業はここで中断としました。
iPhone5Sのモデムチップを交換するしかなさそう
国内では需要は少ないものの、最近ではiPhoneの各種チップ交換までも行う様になりました。未だに全てのお客様にご提供が行えない理由は、部品の手に入れにくさにあります。これは全てのiPhoneのチップを手に入れる事は困難な事でチップを焼き込むライター(ICチップ書込み機)があればiPhoneの機種に依存する事なくチップに機種の内容を書き込むだけで使えるという便利なものまでも存在しますので、これらの環境があれば大抵のチップ交換が可能となりますので大変便利です。
そこまで知っておきながら何故、仕入れを行わないのか?、それは作業にとても時間がかかるという事にあり、しかも万が一データーが消えた場合については責任を負いかねない事態に発展する事から、国内ではというよりは企業としては消極的な傾向の様子。ですが少しずつですが当店では少し精度の高いパーツを購入したりと、着実に精度は上がっておりますので今後は順次機種ごとに基盤修理のご対応を行ってゆく考えですので、もう少しだけお待ち下さいね。
それでは今日はこの辺で。