これからのLCDパネルの検品のあり方
この情報をブログに書いた所で、修理をご希望とされる方にとってはなんの有益性もない情報ですが、一つだけ言える事は「iPhoneによっては修理前の検品に個体差がある」という事をお伝えすると共に、何故このような記事を書いた理由をお伝えしなければなりません。
先日液晶パネルで修理を行いましたお客様の検品で、特定の部品を取り付けた状態で検品を行わなければ正常に起動しない問題が発生したのです(因みに正規パネルに戻しても同様に起動せず)。その原因とはマイクフレックスケーブル(フロントカメラモジュール近接センサーも搭載)を取り付けた状態ではないと正常に起動しないという問題でした。
この写真はiPhone7ですがiPhone8の箇所も同様です。つまり何が言いたいの?と言えば正常にホーム画面が表示されずにリンゴマークのままで起動しない状態の時は、ホームボタンケーブルとマイクフレックスケーブルを両方取り付けた状態で検品しなければならない機種があるという事。これは同業者が見れば「なんだそんな事か」という内容なのですが、今までは液晶パネルだけを検品出来ていた事ができなくなりひと手間増える可能性があると言う事です。
当店は対面修理ですが、お預かりをして修理を行っている店舗では検品作業もせずに交換を行っている方がいるらしいです。検品作業を行わずに交換後に動作確認で終了する事は特に問題は無いとは思いますが、検品時の違和感はお客様と共有する必要があると思うのは私だけでしょう。
不具合も含めてお客様に知って頂く、この意味だけで記事は備忘録として残していますので「だから?」という内容になっているかもしれませんが、この検品時にiPhoneが正常に起動しない問題や、個体差によって発生しないこの違和感は残すべきと考えて記事にしました。
正直者がバカを見る時代ですが、お客様からお預かりする修理に関しては常に正直でなくてはなりません。これからも修理で気がついた点や違和感を感じた時は改めて記事にさせて頂きますね。