皆様は「スマホ用電子証明書搭載サービス」というものがAndroidスマートフォンで利用可能となった事はご存じでしょうか。
「スマホ用電子証明書搭載サービス」とは?
マイナンバーカードの保有者に対し、マイナンバーカードと同等の機能(署名用及び利用者証明用の電子証明書)を持った、スマートフォン用の電子証明書の搭載機能です。
デジタル庁「スマホ用電子証明書搭載サービス」より引用
これによりマイナンバーカードを持ち歩くことなく、スマートフォンだけで、様々なマイナンバーカード関連サービスの利用や申込ができるようになります。なお、4桁の暗証番号に代わり、携帯電話の持つ生体認証機能を活用することも可能
このマイナカードをスマートフォンに紐付ける事で、確定申告や子育て支援や引っ越し手続きでの「オンライン申請」、お薬手帳や母子手帳などの「自己情報の閲覧」、キャッシュレス決済や携帯電話などの「各種民間サービスの申込・利用」がマイナカードなしで申請が可能となるようです。
しかし、便利になるとなれば個人情報となるマイナカードの替わりがスマートフォンになるという事で、下取りや回収や修理の際に「失効手続き」を行う必要となります。
以下がAndroidスマートフォンでの失効手続きの一連の流れとなりますが、アップル製のiPhoneで例えるのであればアクティベーションロックと同じ感覚だと思われます。
もしもスマートフォンが壊れてしまった場合では、お電話での手続きも可能との事ですので安心出来るかと考えますが、これをマイナカードをスマートフォンで利用されたい全てのユーザーが手続きを行えるとは考えにくい事から、今後の行政はこれらの啓蒙活動に注力される事が予想されます。
もしも失効手続きを忘れた場合
ここで、政府が危惧しているのは、失効手続きを行わずにスマホを売却してしまった場合が一番危険な状況にあるという事になります。
もしも、スマートフォンの一部のパスワードとマイナポータルのパスワードが同じに設定している場合、初期化を行った状態でも同一機種では解除していないマイナポータルが第三者が復旧させてしまう可能性が予測できます。
今回お伝えしたいのは、スマートフォンでの「失効手続きを忘れずにしましょう」以前に、マイナポータルの紐付けを行う事そのもののリスクを十分にご理解頂ければと考えて記事にしました。
キャリアや販売業者も忘れずに説明を
今後はスマートフォンを販売するキャリア、スマホとSIMカードをセットで販売している業者も含めて、Androidをお使いになられるお客様にマイナポータルを利用する際での注意点を脅かすようにでも構いませんので、ご説明を行う必要があると思います。
もちろん、登録をされるご自身が危険性を一番に考えなければならないと思いますが、便利になる以上のリスクを十分に理解されてからのご利用をオススメしたいですね。