胆振東部地震で「やるしかない」を学んだ
気が付けばもう2年、最近当店のブログを読み始められた方は、当店が北海道の苫小牧市である事を知らなかった方もいるかもしれませんので改めて。
当店は当初、胆振東部地震の被害に遭いました。
当日の様子は以下の記事をお読みになればご理解頂けるかと思いますが、当初は数行の文字を書くだけで精一杯だったのです。なにせ深夜の3時まで起きていて地震が間もなく発生した事から、殆ど睡眠が取れていなかった方が殆どだったと思います。
また、数日が経って落ち着いた時に書いた記事はこちら。たしか、この記事は道の駅で執筆した記憶があります。WiFiはもちろん、iPhoneのバッテリー駆動時間の配慮から必要最低限の生活を送っておりました経緯から文字を書く作業においても、ライフラインの確保を最優先に行っていた事からブログの更新は使命感を持って書いていた記憶があります。
当初では、ブログの毎日投稿を初めて1年と半年が経過した頃でしたので、文字を書く時にはそれなりに時間を要さないと書けなかった記憶があり、現在では直感的に書けるようになっておりますが、ほんと大変だった記憶があります。
文字で伝えるという事は、時期や慣れでの問題では無く、その時にどう記したか?がとても重要であり、どんな文書でも良いので書いて良かったな、と実感しております。
ブログの文字を読むだけでも「あのとき大変だったよね」だけで終わる事はなく、当初の様子を思い出させて頂けるきっかけとなりますので、ブログではなくても日記を付けるのは良いことなのかもしれません。
因みに、当初の震災の様子をここでは書きません。何度も同じ事を書くと、当初どれだけ大変な事が起って行っていたのかが風化してしまいそうな気がしますので、上記の記事を改めて読んで頂ければありがたいです。
他の地域は無関心どころではなっかった
さて、ここからは震災から2年が経過したので書こうかと思う内容があります。
震災後から6日しか経過した時に、同業者からの匿名での嫌がらせがあったのです。その前日までは様々な所から温かいお言葉を頂いていて、人って良いものだな、と実感していた直後での出来事でした。
まだ苫小牧市内での店舗では、完全に稼働出来ていなかった時に市外からの業者が片っ端からネット経由で批判を拡散しており、心ない行いに怒りを通り越えて呆れた記憶があります。生き残る為には必要な事かもしれませんが、モラルがなさ過ぎると思い、時期を考え行動して欲しいと思いましたね。
この詳細をお知りになりたい方は、興味があれば当店の2018年の9月のいずれかの記事をお読みになって頂ければ分かるかと、後々の同業者の仕業であったという事を後に知ることになった記事があります。
私はこの時期を境に、「〇〇〇の修理を他でやって頂ける所はありますか?」というお問い合わせを頂いた際には、被災する前まではご紹介していた店舗を、被災後は紹介をする事を辞めました。
半沢直樹でも「大事なのは感謝と思いやり」という台詞があったのですが、これは同業者であっても同様です。ライバルには満たない相手であっても共存してゆこうという気持ち、修理が行えない内容があった際に、紹介を無理にではなくても行う事で、思いやりと感謝が生まれてくるものです。
よって、私はこの日を境にフランチャイズ店を褒めた事は一度もありません、このような事があっても当店からは批判や被害に繋がる事をするつもりもありません、ですがもし同様の被害が遭った時には倍返で対応します。
心ない行動を取った業者さんには本当にガッカリです、せめて時期を考えて行動して欲しいものですね
それでも私達は生きている
現在でもどこかで台風や地震の被害で家屋や大事な方を失い、心を痛めてしまった方が沢山おられるかと思います。ここで、私が様々な方からのお話を頂いた時のお言葉で「それでも私達は生きている」と皆様にもお伝えしたいと思います。
本当に一歩一歩なんです、コロナ禍でも、震災でも、病気でも。出来る事をひとつずつやるしかない。私にも6年前に一度だけ、とんでもない窮地がありました。唯一出来た事としては笑うことでした。それでも、一歩一歩進める事しかありませんでしたね。
そこで得た自信があったからこそ、被災地となっても、コロナ禍になっても「やれた」のかな?と思っております。
頑張るのではなく、やるしかない。
もしそんな時が来たら、ちょっとだけ思い出して下さいね
ほんと、大変でしたよ