確定申告が終わりましたら次はこれでしょうかね。2023年3月末から募集を開始するIT導入補助金2023の「デジタル化基盤導入類型」の申請準備をしてようと思います。
IT導入補助金とは?
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等のみなさまが自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する経費の一部を補助することで、みなさまの業務効率化・売上アップをサポートするものです。
IT導入補助金より引用
おぉ・・・なんともありがたい。そしてその導入枠のデジタル化基盤導入類型は私のような個人事業主でもインボイス制度導入に伴い、必要な機材や会計ソフトの導入費用を支援金として一部負担して頂けるというもの。
デジタル化基盤導入類型を狙ってみる
ここで「デジタル化基盤導入類型」の対象をまとめてみると、「会計ソフトなど」「PC・タブレットなど」「レジ・券売機等など」となるのですが、それぞれに補助率などが異なります。
- ITツール : 会計ソフトやクラウド利用料など(個人の補助率 3/4以内 : 上限50万円)
- PC・タブレット・プリンター・スキャナー(補助率 1/2以内 : 上限10万円)
- レジ・券売機等など(補助率 1/2以内 : 上限10万円)
つまりは、紙をスキャナーで取り込んで電子化したり、決済で電子化が出来る端末を導入して会計ソフトに反映させたりする事を主旨としておりますので、単に「パソコンが欲しい!」と思っての申請だけであればNGです。
本件は「紙帳簿を電子化する為の支援」ですので最低でも会計ソフトの導入が必須となりますので、税理士に依頼している方でも必ず導入を行った方が良いと考え、それも含めた誰でも使えると思えるオススメの機器を後にご紹介します。
IT導入補助金の申請要件
次にこのIT導入補助金の申請を行うには以下の3点を事前に登録を完了しておく必要がありますので早めに準備を終わらせておきましょう。
gBiz(Gビズ)
法人・個人事業主向け共通認証システム
アカウント発行が条件
Webで申請後に必要書類を印刷して印鑑証明書を含めて送付、審査完了ののち登録したメールアドレスに連絡が来る(アカウント発行までざっくり1~2週間)。
みらデジ
デジタル化を通じた経営課題の設定とその解決を目指す中小企業と、中小企業の取り組みを支援する各種機関の双方をサポートするデジタル化支援ポータルサイト
アカウント発行が条件
5項目の設問に回答することで即時発行は可能だが、gBizのIDとの連携が行えるので登録は後回しで良い
IPA(SECURITY ACTION)
中小企業自らが情報セキュリティ対策に取組むことを「自己宣言」する制度
「SECURITY ACTION」の宣言が条件
一つ星は宣言するだけOK、二つ星を取得するには「5分でできる!情報セキュリティポイント学習」の課程を修了させる必要がある(ライセンス発行までざっくり1週間程)
むむむ・・・かなりやることが多い・・・と思っている方は、今まで登録を怠っていた事になりますので今回は頑張って終わらせましょう(面倒でも何はともあれgBiz申請での郵送はお早めに)。
オススメのIT導入機材はこれ!!
私が導入するのは以下の機材やソフトウェアになりますが、例えばすでに導入されている方も今回で最新版に導入することで「インボイス制度対応版」にアップグレードしたり、最新のスキャナーを導入することで業務効率が格段に向上しますので検討の余地としてお考え下さい。
会計ソフトはクラウド系もあり
まず、ソフトウェアとして導入しておきたい方は以下が無難。すでに他社のソフトをお使いの方はアップデート版をお見積もりに入れると良いでしょう。
また個人事業主の方であればクラウド見積・納品・請求書サービスの「misoca(みそか)」というサービスもオススメです。
クラウド系サービスの利点は、ソフトウェアの導入が不要なこと、インターネット環境があればスマホやPCのWebブラウザでどんな環境下でも利用が可能、という事からフィールドワーク系方に適しています。
スキャナーは単体モデルを選ぶべし
補助金申請の際に、複合機プリンターを申請される方が多いと思いますが、スキャナー機能を多用する際には手元に届く範囲の高さをオススメしています。という事で、補助金が下りるのであれば高速にスキャンしつつ、PCを使わなくても単体でクラウドにアップロードしてもらえるスキャナーを狙います。
ちなみにご紹介した「ScanSnap iX1600」はフラグシップモデルですので、タッチパネルが搭載しております、これでもうお分かりかと思いますがPCの電源を入れなくてもほとんどの動作が単体で行えます(ここが重要)。
個人事業主であれば大きな複合機なんて使いませんので、業務用複合機プリンター並みのスキャナー機能を机の上で実現可能となります。
そして最大のメリットとして、多数のクラウドサービスが選択可能という事で、スキャンデータをインターネット経由で送信可能。例えば、無償で利用可能な「GoogleDrive(グーグルドライブ)」にスキャンデータをアップロードして管理、それを自宅や職場のパソコンやスマホからデータを証憑添付しての利用が楽になります。
あえてキャッシュレス決済端末を
決済を電子化するにはキャッシュレス決済端末のレジを用意する事が理想的ですが、カウンターの「広さが無くて・・・」とお考えの方はSquareターミナルがあれば導入が楽に行えます。
因みにこの端末で対応しているのはクレジットカードやPayPay(QRコード表示)やタッチ決済(クレジットカードやSuica、PASMOなどの交通系電子マネーや、iD、QUICPay、Apple Payなどの電子マネー)に対応しており、Squareは導入審査も全てネットで申請が行えるので、よくある営業マンからのアポなし電話の勧誘と異なり、店舗にキャッシュレス決済端末を簡易設置を希望されている方にはオススメ。
これらの機器は小規模で経営されている個人事業主さんには心強い周辺機器となる事は間違いありませんので、今まで高額なので購入まで至らなかったモノを申請してみては如何でしょうか。
上記3点であれば「会計ソフト」「スキャナー」「POS端末」ですので各自予算以下に抑えられ、よほどの事が無い限りは確実に審査は通ると思いますので、申請時の参考として型番だけでも控えておくことをオススメします。
何はともあれ、まずは申請準備ですねー!頑張りましょう!!