NTT東日本の公式サイトでは2024年1月1日に「テレホーダイ」が完全終了との告知がされており、23時~8時までの時間帯に2つの電話番号のみ定額通話となるサービスに終わりを告げる準備が始まったようです(既に新規受付は終了)。
現在でのインターネット回線では定額制となっているADSLや光サービスの利用者ではしっくりこないかもしれませんが、当初はアナログやISDNでは特定のプロバイダにダイヤルしてインターネットに接続していたのですよ?
私は今から23年前に初めて利用してみましたが、感動しましたよね。
おじさん達の時代はね「ネット接続時間 = 通話時間」だったんだよ
そうなのです、現在ではスマホで通信をしている人たちもパケ・ホーダイのおかげで「パケ死」をする事がなくなりましたが、ちょっと前までは従量制でしたよね?それが当初では固定回線でも同様に通信料ではなく「通話料」だったのです。
これにより23時以降は接続との戦いがあり、10時58分あたりから事前に通話(ダイアルアップ)の準備をしておかなかれば指定回線がパンクしてしまい、インターネット回線が接続できないという事態となり、泣く泣く就寝前に数分だけホームページを数ページだけ嗜んで終えるという日々を送られていた方もいたのではないでしょうか。
なんと言いますか、まとめると当初はこんな感じでした。
繋がらないと嘆く方、ネットの繋げ方がややこしくて分からない方、そんな魑魅魍魎の接続競争が日々行われておりました(特に週末の夜は酷かった)。
そんな事でパソコンには自動ダイアルアップ認証ソフトなんてものまで存在するしまつで、さらなる進化を遂げた時にはISDNルーターが出始めた事には「自動接続をパソコンでも行わなくても良いのか?」などと機器に崇めた事もありました。
またこの頃は、Amazonなどの「ECサイト」や「動画」なんてものは殆ど無く、テキストや画像だけの世界だったあの頃から、日記サイトからブログに発展し、GIF動画からFlash動画に変わり、果てには個々のホームページを取り上げる雑誌なんてものが付録として「URLリンク集」のCDを付けていた・・・今となっては考えられない時代があったのです。
先人の知恵によりどんどんサービスが発展し、現在では布団の中で手元のスマホでも楽しめる様になるまでには、このテレホーダイというサービスは数年間は一世を風靡したサービスでありました。
現代では「ネットが繋がらない事」は異常事態でありますが、一昔前では「ネットが繋がる喜び」が事実存在したのです
ありがとうテレホーダイ、まだ今年いっぱい利用出来るみたいですが、私にとっては良い思い出。このお仕事に就かせていただいたのは、出会う事は決してない方がコツコツと書いていたあの日記を深夜に眺めていたから、かもしれません。
え!?何で感動するの?