この写真を撮影したのが2013年11月、Windows環境にFF14(ファイナルファンタジーXIV)で遊ぶためにPCパーツを集めたのか、今となっては低スペック。
当初はPS3から始まったFF14は、帰宅時にTSUTAYAでソフトを見つけて手に取り「FFか・・・暇だし、ちょっとだけ遊んでも良いかな?」なんて、調子に乗って気軽にゲームを始めた夜、気が付けば朝になってしまった。
「なんだこのゲームは・・・意味が分からん」
理解したいのに情報量が多すぎる、面白さよりも必死に進めるのが精一杯。採掘師?それってゲームの進行に意味があるの?そんなゲームだったんです。
それから間もなく多数の攻略本を買い漁りましたね。
仕組みを覚えれば、それがより難解だと気づき、それを連日周回をする日々を過ごしておりました。
それから10年、私も人なので色んな事がありました。
30代の後半だった時に、個人事業主として仕事に打ち込みすぎて気が付けば友人と開業してから一度も飲みにも行ってないのです、時間も無い、余裕も無い、お金もない。
そんなある日曜日、唯一の趣味のFF14で遊んでいたときに母から電話があり「お父さんの様子がおかしい」と言われ救急車で搬送された父は、自宅に帰る事はありませんでした。
母が喪主だったものの「あとは任せたよ」と丸投げされましたので葬儀の準備に翻弄され、空き時間にゲーム内のフレンドに「身内に不幸があった」と伝えたのです。
その時に「まじか・・・落ち着くまでがんばれよ!こっちの事は気にしなくて良いから、戻れる時に戻ってこい!」なんてゲーム内で言われたんです、あぁ・・・ここには帰る場所があるんだな、と思いました。
ゲームだけどゲームではない、確実に緩やかに流れる時間をこのゲーム(FF14)にあったのでしょうね。それから遊ぶ時間はかなり減ったけど課金は続けているんですよ「課金は住民税」なんて、誰が上手い事を言ったのか覚えておりませんがしっくりきたんですよね。
面白い、面白くない、10年も課金を続けていれば「面白さ」なんてどうでも良くなってくるんですよ。もちろんゲーム内でも出会いもあれば別れもありましたが、少数になっても定例会のような集まりが月に一度はあります。
私も40代半ばですので、他のゲームで10年間遊べるゲームがあったしても、またイチから遊ぶ余裕もありません。ですので、このゲームが10年以上遊んだ最後のゲームになるでしょう。
そんなファイナルファンタジーXIVは10周年という節目を迎え、初動から見れば半数以上の人が去ってゆきましたが、不思議な事にログイン制限が未だにあるという事態が続いております。
それは何故なのか?
その理由を知りたければ、未プレイの方は一度遊んでみては如何でしょう?人が人を呼ぶという意味を理解する程までに進化を遂げた国産MMORPG。それをを知らずに過ごすのは、ちょっとだけ勿体ないと思いますけどね。