珍しく、想像しただけで胸が躍る投稿を見てしまった。
このポストのコメントには「まさか桃太郎伝説?それとも?」と書かれていましたが、私はこの内容に興奮しました。
なんのテストプレイ・・・?
まさか・・・
桃伝が出る・・・かも・・・?
えっ!?
タイトルが明示されていないにも関わらず、私にとっては特別な思い出があるのです。初めてこのゲームに触れたのは1987年に発売。このタイトルはファミリーコンピュータで発売され、和製RPGとして注目を集め、テレビニュースでもそのユニークな構成が話題となりました。
お供を連れて鬼退治
金太郎と相撲で勝負
浦島太郎も仲間に
回復はおにぎりやきびだんご
技は仙人から伝授
ざっと説明しましたが、現代であれば「それで?」という内容でしたが、8ビットのファミリーコンピュータの可能性がパンパンに詰まった物語は私の心を打ち抜きました。
そこで遊びたい気持ちは大きかったものの、当初のおこづかいは月500円しかなく、桃太郎伝説の定価は6,380円というお値段、これでは到底手が届かない金額です。しかし、私はどうしてもそのゲームをプレイをしたく、当時はまだ存在したファミコンレンタル屋という、現在では完全にアウトな場所で、500円で二泊三日のレンタルをしました。
テレビに意識を集中し、父が帰宅して野球中継を観るまでの間は就寝、そして早朝3時に起きて朝7時までは遊ばせて頂ける権利を得て遊びました。そこで累計10時間程プレイしましたが、無情にもRPGゲームはこの時間ではクリアも出来ず泣く泣く返却。
もっと桃伝を遊びたい。そう思った私は父に購入を懇願しましたが、一日マッサージを30分で30円で契約を結びました。そう・・・一日30円貯金が始まったのです。
ここから約200日間、父に毎日30分間マッサージをし続け、ついに買えたのです。因みにその間、おもちゃ屋に連日通い続けた結果、不要になったポスターを頂き部屋の壁に貼って拝む日々が私の励み。
手が震えましたね、手元には200日かけて手に入れた新品の箱にピカピカのカートリッジ。これで何日でも遊べるという快感、そして脳内で何度もシュミレーションしたものが動く満足感、手元に感触を得たときには過呼吸になるんじゃないかと思った記憶がありましたが、それ程までにプレイしたかったのでしょう。
そんな男が、この作者の投稿を見て妄想しないはずがない。頼む・・・桃伝をもう一度現代のゲーム機で遊ばせて欲しい、頼む・・・!!
もしこの願いが叶わなくても、桃伝はあと四年で発売されて40年が経とうとしておりますので、そのタイミングでファミリーコンピュータの桃太郎伝説を、もう一度最初からプレイしてみたいと思いますよ。
あー、出ないかなー、桃伝。