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叔父さんありがとう、わんぱくアスレチックを遊ばせてもらった思い出

叔父さんありがとう、わんぱくアスレチックを遊ばせてもらった思い出

先週、78歳の叔父が大動脈解離で亡くなりました。その亡くなる当日にパソコンの修理を私に連絡する矢先の出来事だったそうです。その叔父は、私にとってはこの職業を始めたきっかけとなった方であり、尊敬して止まない存在でしたので最後に声が聞けなかった事が非常に悔やまれます。

今日は何故、私がこの職業を始めたきっかけと叔父の功績をここに残したいと思います。

叔父は北海道沙流郡平取町に生まれ、苫小牧に上京した当初は僅かな荷物とシャツ2枚だったそうです。そこでコツコツと日々技術を習得した後に柏木町に電気屋を開業しました。そこで町の電気屋という商で、テレビや洗濯機やオーディオ機器でも家電にまつわる商品を一人で配送設置を行い、壊れた時には現地で交換修理を行うなど、職人の鑑のような存在でした。

因みに私が幼少期の頃、ファミリーコンピューターが欲しくてその叔父に頼んだのですが、当初は超絶人気商品であった事から入荷が半年待ちと、首を長くして待っていましたが半年間を待たせるには可哀想だと思った叔父がゲームが出来るMSXというコンピュータとゲームカセットの「わんぱくアスレチック」を貸し出してくれてくれました。

現代では考えられない程までにシンプルなゲーム内容でしたが、当初の私にとっては「こんなに楽しいゲームがこの世にあるだろうか?」と思える程までに熱中して遊んだ記憶があります。

そんなゲーム機を貸し出してくれた叔父、テレビ配線の被服をもの凄いスピードで施工する叔父、いつも「そうかそうか」となんでも受け入れてくれた叔父。

そんな叔父が、先日この世を去りました。

私が今このお仕事でパソコンを修理するきかっけとなったのも、「わんぱくアスレチック」を遊んだMSXのゲーム機を貸し出してくれた叔父の温かさが修理の業界へと導かれた事に間違いはありません。

叔父の商売は現代のサービス業では考えられない程に独特で、高齢のお客様が家電のリモコンらしきもを持ちご来店された時「これは電池切れだね、この電池はうちでは扱ってないんだ」と言ったのは普通ではありますが、お客様に聞かれる前に「わかったよ、取り寄せておくから待ってて」と言ったのが印象的でした。

現代のホームセンターや家電量販店では「すみません他店でお求め下さい」と言うはず。それを取り寄せを前提に話をサクサクと進める叔父を見て呆然としたのです。

そこで私が叔父に「その電池って取り寄せ出来るの?」と聞くと、「わからないね」との事。そこが叔父の人間性を感じる一コマではありましたが、私にとって後先考えずに行動する姿勢が心に刻まれたのです。

叔父さん、本当にお疲れ様だったね。

俺も叔父さんを見習って頑張るよ。

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