ご連絡・ご予約・アクセスはこちら

ブルースクリーンのコードが毎回違う原因|初期化しても直らない理由と対処法

ブルースクリーンのコードが毎回違う原因|初期化しても直らない理由と対処法

「また落ちた。しかも今度は違うコードだ」——数時間おきにブルースクリーンで落ちるパソコンを前に、エラーコードをメモしては検索し、メモしては検索し、気づけばメモ帳が謎の16進数コレクションになっている。そんな経験はありませんか。0x3B、0x1E、0x1A……全部調べたのに、全部違うことが書いてある。どれを信じればいいのか、もう分からない。

白状すると、私も昔これをやりました。そして最後に選んだ手段が「初期化」です。原因は分からないけど、全部消せば厄も一緒に落ちるだろう、と。この「原因不明の不調に、とりあえず初期化で厄を落とそうとする行為」を、私はお祓い初期化と呼んでいます。

結果はどうだったか。直りませんでした。数時間後、まっさらなWindowsの上に、また青い画面。今日は、この「初期化しても直らないブルースクリーン」の話をします。よろしくお願いします。

先に結論
毎回違うコードでブルースクリーンが出る場合、原因はWindowsの中ではなく、メモリ・電源・BIOS・CPUといった土台側にあることが多いです。つまり、初期化では直らないタイプです。
切り分けの入口はイベントビューアーとメモリ診断。初期化は、原因の見当がついてからでも十分間に合います。
「お祓い初期化」はなぜ効かないのか

初期化やクリーンインストールが直せるのは、Windowsの中身の問題だけです。壊れたシステムファイル、行儀の悪い常駐ソフト、ドライバ同士のケンカ。この範囲なら初期化は強力な一手で、私も仕事で普通に使います。

ところが、メモリチップの物理的な不良、電源ユニットの供給の揺れ、BIOSの不具合、CPUの電圧異常——このあたりはWindowsを何回入れ直しても、そっくりそのまま残ります。土台が傾いている家の、壁紙だけを貼り替えているようなものです。

整理:初期化で直るもの・直らないもの
初期化がリセットするのは、ストレージ上のWindowsとアプリだけ。BIOS・ファームウェア・各部品の物理状態は対象外です。海外の技術解説でも「リセット後もクラッシュが続くなら、原因はほぼOSではない」と整理されています。初期化2回目を検討する前に、まず土台を疑う番です。
店長 店長より
「初期化を2回やったけど直らない」という状態でご来店いただくケース、実は少なくないんです。初期化は時間も気力も削られますから、原因の見当がついてからで大丈夫ですよ。
「毎回違うコード」は、実は最大の手がかり

ここで発想を切り替えます。コードがバラバラなのは、手がかりがゼロという意味ではありません。むしろ逆です。同じコードが毎回出るなら、特定のドライバやソフトが毎回同じ場所で転んでいる可能性が高い。一方、コードが毎回変わるなら、メモリ上のデータがランダムに壊れている——つまり土台側、とみるのが定石です。「毎回違う」こと自体が、犯人像を大きく絞り込んでくれるんです。

エラーコードは「犯人の名前」ではなく「倒れた場所の地名」

0x3Bにも0x1Aにも、それぞれ意味はあります。でもバラバラに出るとき、個々の意味を深追いしてもあまり実りがありません。エラーコードが教えてくれるのは「どこで倒れたか」であって、「誰が倒したか」ではないからです。倒れた場所の地名を5つ集めても、犯人の顔は見えてきません。16進数コレクションが増えるだけです。

深掘り:なぜ壊れる場所で表示が変わるのか
メモリの中には、Windowsの心臓部(カーネル)が使うデータがぎっしり並んでいます。メモリや電圧が不安定だと、そのどこかのビットがランダムに化けます。化けた場所がシステム呼び出しの途中なら0x3B、メモリ管理の帳簿なら0x1A——倒れた場所が毎回違うから、表示される地名も毎回違う。それだけの話です。……と、このままカーネルの話を続けると記事が倍の長さになるので、ここでブレーキを踏みます。今日の本題は犯人捜しでした。
疑うべき犯人は、この4人
筆頭容疑者:メモリ(RAM)

バラバラなブルースクリーンの犯人として最も多いのが、メモリの不良や相性です。厄介なのは、常に壊れているわけではなく、熱や電圧の条件が揃ったときだけデータが化ける「間欠タイプ」が多いこと。犯行時刻以外は善良な市民の顔をしています。

ここ、見落としがちです
メモリ診断を1回パスしても、無罪の証明にはなりません。MicrosoftのQ&Aフォーラムには、メモリテストの1回目が0エラー、2回目で約2,000個のエラーが検出されたという実例が報告されています。温度などの条件で結果が変わるため、複数回・長時間のテストが前提です。
第二容疑者:電源ユニット

供給する電気が揺れると、部品そのものは正常でもデータだけが化けます。経年劣化した電源は、負荷の変化や省電力への切り替わりのタイミングで不安定になることがあります。パーツ交換で調べようがないぶん、見落とされやすい犯人です。

第三容疑者:BIOSと省電力機能

「数時間おき」「何もしていないのに落ちる」という規則性は、省電力状態の切り替わりが引き金になっているサインのことがあります。Windows 11のモダンスタンバイ(S0スリープ)まわりで不安定になる構成は海外でも多数報告されていて、BIOS更新で収まるケースも珍しくありません。時計のように規則正しく落ちるなら、時計のように規則正しく動いている何かが絡んでいます。

第四容疑者:第13・14世代のIntel CPU

そして、この記事を書くきっかけになった実例がこれです。

一次情報
2026年8月、海外の技術サポート掲示板に「0x3B・0x1E・0x1A・0xA・0x7Eの5種類のブルースクリーンが約2.5時間おきに出る。何もしていなくても、ゲーム中でも」という相談が投稿されました。使われていたCPUはIntel Core i7-14700KF。デスクトップ向け第13・14世代Intel CPUの一部には、電圧異常によって徐々に動作が不安定になっていく既知の問題(いわゆるVmin Shift問題)があり、Intelは修正マイクロコードの配布と保証延長で対応しています。バラバラなブルースクリーンの反復は、この問題の典型的な症状のひとつです。

該当世代のデスクトップCPUをお使いなら、マザーボードメーカーのサイトで修正マイクロコード入りの最新BIOSが適用済みかの確認を最優先にしてください。この問題に限っては、メモリをいくら調べても犯人に届きません。

店長 店長より
自分のCPUが分からない方は、スタートボタンを右クリック→「システム」で確認できます。「Core i7-14700」のように、ハイフンの後ろの数字が「13」か「14」で始まるデスクトップPCなら、まずBIOSの更新状況を調べてみてください。
自分でできる切り分け手順

ここからは実務パートなので、ふざけずにいきます。順番どおりにやれば、犯人の輪郭がかなり見えてきます。

1
イベントビューアーで「本当にクラッシュしているか」を確認
スタートボタンを右クリック→イベントビューアー→「Windowsログ」→「システム」。「BugCheck(イベントID 1001)」があればWindowsがクラッシュした正式な記録です。「Kernel-Power(ID 41)」だけしか無い場合は、クラッシュではなく電源が瞬断している可能性があり、電源ユニットの容疑が濃くなります。
2
落ちた時刻と間隔をメモする
「約2.5時間おき」のような規則性があるかを見ます。規則正しく落ちるなら、省電力の切り替わり・定期実行される処理・熱のこもり方など、時間と連動する何かが引き金です。この規則性メモは、修理店に持ち込むときにも強力な証拠になります。
3
Windowsメモリ診断を実行
Windowsキー+Rで「mdsched」と入力して実行し、再起動してテストします。まずは手軽な入口として。ただし前述のとおり、1回のパスは無罪証明になりません。
4
MemTest86で本格テスト
USBメモリから起動する無料ツールで、4パス以上を目安に回します。時間はかかりますが、エラーが1個でも出たらメモリの容疑は確定です。
5
BIOSを最新にする
マザーボードまたはメーカーPCのサポートページで最新BIOSを確認します。第13・14世代Intelのデスクトップ機は特に必須。更新は失敗すると起動不能になるリスクがあるため、手順書をよく読み、不安なら無理をしないでください。
店長 店長より
MemTest86のUSB作成あたりから、難易度が一段上がります。手が止まったら、そこまでで集めた情報を持ってご相談ください。エラーコードのメモと再現間隔だけでも、切り分けはぐっと早くなります。
よくある質問
Q
エラーコードが毎回違うのは、故障が進行しているサインですか?
A
進行中とは限りませんが、ハードウェア寄りの問題を示す重要なサインです。同じコードの反復なら特定のドライバやソフト、バラバラならメモリ・電源・BIOS・CPUを疑うのが定石です。繰り返すクラッシュはファイル破損につながることもあるので、原因究明と並行してバックアップを取っておくと安心です。
Q
結局、初期化はしないほうがいいのですか?
A
順番の問題です。ハードウェアの容疑が晴れたあとの初期化は有効な一手ですが、バラバラなブルースクリーンが出ている段階で先に初期化しても、原因が土台側なら再発します。データ移行と再設定の手間だけが残ってしまうので、切り分けが先です。
地名を集めるのは、もう終わりにしよう

まとめます。毎回違うブルースクリーンは、手がかりゼロではなく、「犯人は土台側にいる」と教えてくれる大きなヒントです。エラーコードは倒れた場所の地名。地名を集めて検索し続けるより、メモリ・電源・BIOS・CPUの4人を順番に調べるほうが、ずっと早く着きます。

そしてお祓い初期化は、犯人が分かってからでも遅くありません。むしろ犯人を捕まえたあとの初期化は、お祓いではなく、ちゃんとした「大掃除」になります。伝えたいことは書きました。みなさんのメモ帳が16進数コレクションになりきる前に、この記事が届けばうれしいです。

初期化は、犯人が分かってから。
再現間隔とエラーコードのメモをお持ちいただければ、メモリ診断や電源の実機チェックも含めて、ピシコで原因を切り分けます。初期化前に、まず一度。
まずはご相談から
LINEは24時間受信・返信は月〜土 9:30〜19:00/ご来店のオンライン予約はこちら
シェアお願いします!!
ABOUT US
アイコン
ピシコ
苫小牧でパソコン修理店「ピシコ」を16年経営。 毎日テックブログを更新しながら、 企業のAI導入・業務自動化を伴走支援しています。 自分の会社で実装した「自動化」: ✅ 予約システムの完全自動化 ✅ 見積書の自動生成 ✅ 請求書の自動発行 あなたの会社でも、同じ仕組みが作れます。 📞 初回30分無料オンライン相談実施中