
これは成功談というより、記録です。うまくいった話というより、トラウマと再挑戦の話に近いかもしれません。
私はシステムエンジニアではありません。
プログラム経験も、ほぼないと言っていい。
25年ほど前、いわゆるプログラミング系の専門学校に通っていました。情報システム科という名前だったでしょうか。そこからデータベース寄りのコースへ分かれていく流れでした。
そんな私はその中でもぶっちぎりの劣等生でした。
パソコンの知識もない。理解も遅い。周りはどんどん前に進む。その中で、なぜか一番下にいたのが私でした。最初の内定はCAD系の会社。でも、研修終了直後に退職。今振り返れば、迷惑以外の何ものでもない。
その後、派遣。東京。フリーランス。開発者たちの近くにはいました。でも、私は「作る側」にはなれなかった。評価、デバッグ、テスト。悪くはない仕事。でも、どこかでずっと引っかかっていた。
「自分はプログラミングができない人間だ」
この呪いみたいな言葉が、ずっと残っていました。
“自分の作品”なの?
最近、AIによるプログラミングが話題になっています。私も流れに乗って、Pythonでツールを作りました。でも正直な感想はこうでした。
これ、私が作ったのか?
それともAIが作ったのか?
コードはほぼコピペ。でも、欲しかった機能は完成している。この時に気づいたのは、
「作れる喜び」は本物だ
ということでした。所有感は薄い。でも、達成感はある。これは不思議な体験でした。
革命はAntigravityで起きた
そして今回、本気で一週間使い倒したのがAntigravity。正直、衝撃でした。プログラミングというより、
全部やってくれる。自分の知識は、ほぼ不要。ここで出てくるのが最近よく聞く言葉。
エージェンティックエンジニアリング(Agentic Engineering)
難しそうに聞こえますが、要はこうです。
人間が監督
AIが作業チーム
設計AI、実装AI、テストAI、修正AI、ドキュメントAI。役割を分けて動かす。昔流行った「バイブコーディング」は、なんとなく指示してなんとなく作るスタイル。でも精度を上げるには、
この流れが強い。
私の実際のワークフロー(LINE予約システムの場合)
私は今回、LINE予約システムを作りました。流れはこうです。
① 仕様はChatGPTに書かせる
まずはざっくり仕様を言語化。自分の頭の整理も兼ねる。
② Antigravityで設計叩き台を作る
軽量モデルで一気に設計図を出す。
③ 実装はGemini系でガンガン進める
スタミナ消費が軽いので量産向き。
④ バグ修正はOpus系で締める
高精度。ただしスタミナ激減。ここが重要です。AIには「スタミナ」があります。特にOpus系は減りが激しい。週単位で制限がかかる。なので私は、
という節約型エージェント運用をしています。年間3万円プラン+各LLM課金。合計1万円前後の月額。3つのLLMを回しながら使う。これはケチではなく、戦略です。
なぜ48歳でもできたのか?
私はプログラミング経験がほぼありません。
サーバーの選び方も知らない。データベース構造も曖昧。コマンドも怪しい。それでもできた理由は一つ。
毎日少し触ったから。
1日5分でもいい。右側の入力欄に、とりあえず指示を投げる。制限が出る頃には、あなたはもうだいぶ使いこなしている。最初は画面が怖い。でもスマホも最初はフリック入力が地獄でしたよね?
それより簡単です。
トラウマは消えたのか?
完全には消えていません。
「自分はプログラミングができない人間だ」
この声はまだどこかにいます。でも今は違います。
自分は設計できる
自分は判断できる
自分は評価できる
そして、
AIに作らせることができる
これは逃げではありません。むしろ現代的なスキルです。
これから始める人へ
もしあなたが
そんなタイプなら、むしろ今がチャンスです。まずはこれだけ覚えてください。
- 仕様を明確にする
- AIに役割を与える
- 軽いモデルで量産
- 重いモデルで仕上げ
それだけで、なんちゃってではない、立派なエージェンティック運用になります。
サル以下の私が言うのだから間違いない
昔、本屋に「サルでもわかる○○」というシリーズがありました。私はサル以下だと思っていました。でも今、48歳でLINE予約システムを作っています。
執念ではありません。
才能でもありません。
触っただけです。
そして、作れる喜びを知っただけです。
これが私の一週間の美貌録です。
完璧じゃない。でも確実に、25年前の自分より前に進んでいます。それだけで、十分だと思っています。














