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OpenCrowという誘惑。AIを“回しっぱなし”にしたくなる時代に

祝日。飛び込み来店もあり、事前予約もあり、気がつけば一日があっという間に過ぎていました。忙しいはずなのに、どこか余白のある感覚。そんな日に限って、妙に気になる話題が目に入るものです。

今日は「OpenCrow(オープンクロー)」という、最近界隈をざわつかせている自動処理ツールについて、少し考えてみたいと思います。

永久実行という甘い言葉

OpenCrowが話題になる理由はシンプルです。

スマホからLINE、Discord、WhatsApp、Telegram などを通してAI開発環境を遠隔で操作できる。しかも、命令を“送り続けられる”。

たとえば
・VS Code
・Antigravity
・Claude Code

こうしたAI開発環境に、外部から命令を流し込み続けることができる。これだけ聞くと、開発者にとっては夢のような話です。AIには使用制限があります。

一定量使うと、いわゆる「スタミナ切れ」のような状態になります。4時間後、5時間後まで待たされる。でも人間はその場にいない。だから遠隔で回し続けたい。

これ、どこかで見た構図ですよね。

昔のソーシャルゲーム。スタミナが満タンになった瞬間にログインして消費する、あの感覚です。今、AIがそれに近い立ち位置になっている。

でも、それは“許可された使い方”ではない

問題はここです。

AIサービス提供側からすると、外部API経由で半自動・永久実行のような形を取られるのは、完全に想定外、もしくは明確にNG。結果どうなるか。

BAN(アカウント停止)

実際に、利用していたユーザーが停止されたという話も出ています。仕組み的にはハッキングに近い挙動と判断されてもおかしくない。「便利だから使う」は正義ではありません。規約に反すれば、即終了です。

ミニマム版の登場。1GB → 5MBの世界

面白いのは、OpenCrowには派生版が次々と出ていること。

本家はメモリ使用量 約1GB。
ところがミニマム版は約5MB。

5MBということは、ほぼ「命令中継装置」です。

でも、ここが重要。軽くなっても、本質は同じ。外部からAI開発環境を叩けば、規約違反になる可能性は変わりません。サイズの問題ではないんです。

結論は、実に地味です。リモートデスクトップでログインして、自分の手で操作する。これが最も安全。遠回りに見えますが、規約的にも倫理的にもクリーンです。

それでもAIを“回したくなる”理由

正直に言えば、気持ちは分かります。

AIを回し続ければ、生産性は跳ね上がる。一瞬で形になる。速度が出る。

でも、加速しすぎたものは、だいたい飽きます。そして、規制が強まる。これはどのテクノロジーでも同じ歴史です。

安定して使える現実解

現状、安定して“質問し続けられる”という意味では、

  • Gemini
  • ChatGPT

この2つが非常にバランスがいい。開発をフル自動でぶん回すのではなく、思考補助として使う。これくらいがちょうどいいのかもしれません。

欲張らないAIとの付き合い方

OpenCrowのようなツールは、AIを使わない単純自動処理――

・ファイル整理
・ZIP化
・メール送信
・定型作業の実行

こういった用途なら、便利な側面はあります。でも「永久AI実行装置」にしてしまうと、話が変わる。

加速と節度

今のAI業界は、完全に加速フェーズです。

誰よりも速く。
誰よりも多く。
回し続けたい。

でも、長く使うなら、節度が必要。技術は、使い切るものではなく、付き合うもの。私自身、導入を検討してブックマークしたあと、BANの話を聞いて静かに閉じました。

これもまた、正解の一つだと思っています。AIはソーシャルゲームではありません。回し続けるよりも、必要なときに、必要なだけ。そのほうが、結局は一番強い。

そんなことを、祝日の夕方に考えていました。