GTX1080Tiで突然再起動になっている方は参考になるかも
ちょっと奮発してパソコンのグラフィックボードを交換してみたら「頻繫に突然電源が落ちる」症状になっている方が増えている様子。これは原因不明とも言われる”Kernel-Power 41”がイベントビューアーで確認する事になりますが、根本的な解決方法は世界中で議論になっているようです。そこで今回は一通りの手順で解決しましたので、参考になればと思い、備忘録代わりに残しておこうかと思います。
不具合が発生していた環境
まずは環境のご説明を行いたいと思います。構成的にはグラボを除けばそこそこコスパの良いパーツで構成されており、比較的低予算でも不具合が少ない安定構成で構築しておりますが、この状況で負荷をかけていない状況でも「突然の電源落ち」や「起動時に本体からビープ音が発生して画面が映らない」などの不具合が発生しておりました。
ここで「突然電源が落ちる」という不具合ですから真っ先に電源ユニットのスペック不足と思われがちですが、750W電源を実装している事でGTX1080Ti一枚を動作させるのであれば十分すぎる構成かと思われ、結果的にも電源ユニットは問題ではありませんでした。
グラボのドライバーのアンインストールを行ってみる
まずはグラフィックボードを取り換えたとなれば、行っておく事があるとすれば「安全にアンインストールを行う事で安定動作を期待する」事を考え、「Display Driver Uninstaller (DDU)」をダウンロードして完全にグラフィックドライバーを削除してみてください。
ちなみにDDUというソフトはNvidia、AMD、Intelの既存のグラフィックドライバーを簡単に、しかもきれいに削除してもらえるとても便利なフリーソフトです(寄付可能です)。
完全にグラフィックドライバーを削除を行うのであれば必ず「Windowaがセーフモード」の状態でDDUを起動して実行して下さい。その後、DDUを起動して「GPU」を選択後、インストールを行ったメーカーを指定して「削除して再起動(強く推奨します)」を選択してOSの再起動を行ってみて下さい(セーフモードは解除して通常起動で確認も忘れずに)。
一部の情報ではこの方法で「シャットダウンがされなくなった」という報告も挙がっておりますが、当方はこの方法では解決できませんでした。
これで解決しましたよ
そこで色々と調べているうちにMicrosoftのフォーラムで「Critical Kernel-Power error when GPU is on load」という内容を見つけ、その中に書かれている
という書き込みを観て実践する事に。因みにこの内容とは簡単に要約すれば「パワーストリップを変更して解決した」との事、つまり電源タップを変更する事で改善されたという事なのです。
早速、当店のPCも電源タップを別なものに取り替えて確認、すると驚く事にあっさりと改善されてしまったという事に。もちろん可能であれば電源タップを使わずに利用したい所ですが、コンセントが足りない場合についてはサーバーラック用コンセントの2000W対応を購入して利用して下さい。
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ここまで大げさな電源コンセントを使用する必要もありませんが、今回は750Wの電源ユニットを使用しており、他にも液晶ディスプレイや周辺機器を使用する人にとっては急激に電力を要する機器などは電源タップに挿しているを数を減らすか、劣化した電源タップは新品に交換するなど、あくまでも直接コンセントに電源ケーブルを差し込んで改善が見込めた場合のみ購入を検討して下さい。
グラボ : ASUS TURBO-GTX1080Ti-11G
マザーボード : STRIX B350-F GAMING
メモリ : CMK16GX4M2A2666C16 8G x 2
電源ユニット : Corsair RM750x 80PLUS