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これからのパソコン購入は「安くなるまで待つ」時代の終わり

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2026年のパソコン市場は、2025年とはまったく違う風が吹きます。

かつては「少し待てば安くなる」という鉄板のセオリーがありました。私も昔はそう信じていたんです。年末セールを待って、在庫処分品を狙って、ちょっと得した気分になっていた頃もありました。

ところが、どうやら来年はその“待てば安くなる神話”が通用しなくなりそうです。むしろ「何を求めるのか」によって、買うべきタイミングが明確に二極化する年になる──そんな空気を感じています。

2026年を動かす3つのキーワード

1. AI PCが完全に“当たり前”になる年

2025年までは「AI機能付きモデルが増えてきたね」という段階でしたが、2026年にはAI PCが完全に主流になります。どのメーカーもAIプロセッサ(NPU)を搭載したモデルを前提にラインナップを構築していくため、AI機能が“あるかないか”で価格差が大きくなるでしょう。

言い換えれば、「AIを使う予定がない方」にとっては、あえて旧世代モデルを選ぶことでコストを抑えられるチャンスでもあります。私のように、「AIがすごいのはわかるけど、使いこなせる気がしない」という方も少なくないはずです(笑)。

2. 部品価格の上昇圧力はまだ続く

次に気になるのが、部品価格の高止まり

AI需要が世界的に拡大しており、半導体メーカーは増産どころか“取り合い”状態。CPUもメモリもSSDも、2025年のような値下がりトレンドは望みにくい状況です。

昔は「パソコンの価格は半年もすれば下がるもの」なんて言われていましたが、今はそれが通じません。部品単位で見ても、価格が一度上がると、なかなか下がらない──そんな“新しい現実”に直面しているのです。

3. 新世代CPU/GPUへの大転換期

そして2026年の後半、いよいよ次世代CPUとGPUの大波がやってきます。

Intelの「Nova Lake」「Wildcat Lake」、AMDの「Medusa」、そしてNVIDIAの新GPU「Rubin」。どれも性能・省電力ともに一段と進化しており、“数年に一度”の変化期になることは間違いありません。

ただし、この時期は新製品の登場に伴う品薄や価格高騰も予想されます。私は過去に、GPUが倍の値段まで高騰したときの「買っとけばよかった…」をまだ忘れられません。あのときの苦い思い出が、今も私の部品調達の判断を少し慎重にさせていますね。

では、いつ買うべきか?──2026年の購入戦略

前半(1〜6月):コスパ重視派にとっての“掘り出し時期”

2025年10月のWindows 10サポート終了により、2026年前半までは買い替え需要が続く見込みです。このタイミングでは、旧モデル(特にAI非搭載機)の在庫処分が進み、価格が比較的安定している状態になります。

1〜3月の新生活・決算セールは、掘り出し物を見つける絶好のタイミング。「AI機能はいらない」「安くて信頼性のあるパソコンがいい」という方は、まさにこの時期を狙うべきです。

私自身、昔から「必要十分な性能のPCを賢く買うのが一番長持ちする」と感じています。
AIがどうのこうのより、“動いてくれる安心感”こそがパソコンの本質ですからね。

後半(7〜12月):最先端を狙うならこのタイミング

もしあなたが「AIアプリを本格的に使いたい」「5年以上快適に使えるマシンがほしい」というタイプなら、2026年の後半が正解です。新CPU・新GPUを搭載したモデルが出揃い始めるのがこの時期。性能・効率ともに一気に進化した“本命機種”が登場します。

ただし、発売直後はどうしても価格が高く、在庫も不安定。私はいつも「最初に飛びつかない派」です。1〜2か月待って価格が落ち着いた頃に手を出す──これが実は一番満足度が高いんですよ。

最後に:パソコンを“買う理由”を見つめ直す年

2026年は、「いつ買うか」ではなく「なぜ買うか」で選ぶ時代です。

AIの進化や価格変動に惑わされず、

  • 自分がどんな使い方をしたいのか
  • どれくらいの期間使うつもりなのか
  • どこに“価値”を感じるのか

この3つを軸に考えれば、きっと後悔しない1台に出会えます。

AIがどれだけ進化しても、最後に電源を入れて「今日もがんばるか」と言うのは人間です。
だからこそ、「自分にとって心地いいパソコン」を選ぶことが、2026年最大の正解だと私は思っています。