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メモリとSSDが高騰しても、まだ戦えるPC構成はある

なぜ今メモリーが高いのか──修理店が語るAI時代の影響

最近、メモリやSSDの価格高騰について、かなり多くの記事を書いてきました。そして結論から言えば――実際、めちゃくちゃ値上がりしています。

ただですね。冷静に見ていくと、当店で組んでいるパソコンに関しては、そこまで致命的な差が出ていない、というのが正直な感想です。

DDR5や大容量SSDを「選ばない」という選択

理由はシンプルです。

  • DDR5を無理に採用しない
  • 2TBクラスの大容量SSDを選ばない

これだけで、かなりコストパフォーマンスの良い構成が維持できています。もちろん、以前と比べれば値段は上がっています。ですが、当初想定していた金額よりも安く組めているケースもまだ多い、というのが現状です。

ただし、これは「今だけ」の話だと思っています。

今はDDR4で我慢する時期

正直、あえて書く必要もないかもしれませんが、今このタイミングでDDR5を採用する必要はありません。

  • メモリ:DDR4
  • 容量:8GB×2枚(16GB)

個人的には、これで十分です。SSDについても同様で、

  • ゲームをしないなら500GB
  • 余裕を見ても1TB

例えば Western Digital の1TBクラスであれば、実用面ではまったく問題ありません。

それでも「2倍」で止まっている現実

確かに、個体差によっては価格が2倍になっているパーツもあります。ですが、冷静に考えてみると――

  • DDR4:おおむね最大でも2倍
  • DDR5:体感で6~7倍

この差はかなり大きいです。「まだ2倍なら安い」と感じてしまうのも、正直なところです。

既製BTOに感じる違和感

最近、ドスパラツクモ のBTOを見ていると、

  • スペックを下げて
  • 価格は5万円アップ

という、正直「?」となる構成も見かけます。

もちろん、企業努力や将来を見越した価格設定もあるでしょう。ですが、完成品BTOに関しては、便乗値上げが入っていると感じざるを得ません。

「そこまで上がるか?」
これは、個人的な率直な印象です。

これから本当に気をつけるべきパーツ

今後、注意すべきはメモリやSSDだけではありません。

  • グラフィックボード
  • CPU
  • マザーボード

このあたりは、全体的に上がってくる可能性が高いと見ています。特にGPUは、内部に大量のメモリを搭載しています。そのため、1.5倍~2倍程度の値上がりは十分あり得るでしょう。

CPUは大きくは上がらないと思っていますが、半導体全体の流れに引っ張られて、多少の値上げはあるかもしれません。

一方で、

  • ケース
  • 電源ユニット

このあたりは、今のところ平常運転だと見ています。

安く済ませたいなら「自分で考えて組む」

まだまだ、全体として価格は上がっていくと思います。だからこそ、今できる対策は一つだけ。

無駄なスペックを削り、頑張って構成を考えて組む。

これしかありません。
値上げの波に飲み込まれないよう、
皆さんもどうか気をつけてください。