
パソコンを使っていると、ある日突然「容量が足りません」と言われる。あの瞬間、ちょっとドキッとしますよね。実は、うちのお店にもそういったお問い合わせ、結構あるんです。
「アプリを消したのに、全然空きが増えないんです…」……はい、それ、よく聞きます。そして僕も昔やりました(笑)。いや、本当に、アンインストールしても「え、たったこれだけ?」って容量しか戻ってこない。拍子抜けしますよね。
実のところ、アプリケーションの削除って、思ったほど容量を圧迫してないことが多いんです。むしろパソコンの中に溜まっている“生活の跡”、つまりドキュメントやピクチャ、デスクトップに散らかったファイルたちが、けっこうなスペースを食ってることがあります。
特に「デスクトップ命」な方、ご注意を。僕の知人なんて、デスクトップがファイルで埋まりすぎて、背景画像が見えなくなってました。あれは衝撃でした…。
それでも容量が増えない…それ、Windowsの“太りすぎ”かも
もし、不要ファイルを整理してもなお容量が回復しない場合、それはWindowsの“システムファイル”が太ってきてるサインです。
長年使っているパソコンって、見た目は変わらなくても中身が少しずつ膨らんでくるんですよ。まるで「ちょっと太った?」って言われても気づかないくらいの、ゆっくりとした増量…。
巷では「レジストリクリーナー」や「ディスククリーンアップ系のフリーソフト」が色々あります。もちろん試してみる価値はあります。ただし、過信は禁物。劇的な変化がない場合もあります。
じゃあどうするの?って話ですが、僕がよくお勧めしているのは「OSのリカバリー」、しかもできればクリーンインストール。
USBにWindowsの最新版を作って、スパーンと真っさらな状態に戻すんです。これ、まさにパソコンの「断捨離」ですね。要らないものは全部捨てて、スッキリした気持ちで再スタートできます。
データは“移す”時代?保存先の優先順位、間違ってませんか?
「いらないデータは消したくない。でもパソコンの容量は空けたい…」
こういうご相談も多いです。お気持ち、よくわかります。僕も大事な写真や書類はできれば残しておきたい派です。
でも、ここで注意してほしいのが「保存先の選び方」。
よく「とりあえずUSBメモリでいいですか?」って聞かれるんですが、僕の答えは「できればやめましょう」です。USBメモリは便利ですが、壊れやすくて、データ復旧の成功率も低め。大事なデータを預けるにはちょっと頼りないんですよ。
じゃあ何がいいの?と聞かれたら、真っ先に挙げるのが「外付けハードディスク」。信頼性も高く、トラブル時の復旧もしやすい。長期的に見ればコスパもいいです。次点でDVD-Rやブルーレイなどの光学メディアもアリ。ただし、焼きミスと劣化には注意。
そして、クラウド。便利ですよね。僕も使ってます。でも、これも「万能」ではありません。アカウント凍結、ハッキング…最悪のケースではデータを失う可能性もゼロじゃない。だからこそ、「クラウドだけに頼る」はちょっと怖い。
僕の結論:外付けHDDは“現代の仏壇”だと思え
少し大げさですが、外付けHDDは「大事なものをしまっておく箱」です。
家にある仏壇のように、大切な写真や思い出、仕事の記録が詰まっている。パソコンが壊れても、そのHDDが無事なら救われることもあります。
だから、僕はパソコンを買った人にこう伝えます。「HDDを買いましょう。絶対、後悔しませんから」って。
容量問題は、単なる技術的なトラブルではなくて、日々の使い方のクセや、データとの付き合い方そのものに関係しています。
もし、今パソコンの空き容量に困っていたら、ぜひ今回の話を思い出してみてくださいね。
そして、「こんなことで相談していいのかな?」と思った時は、遠慮なく僕のところに来てください。僕も昔、同じように困っていたんですから。