
パソコン修理の現場にいると、よく聞かれる質問があります。
そう、あのスマートでスタイリッシュなボディ。
でも中身は意外とガチガチで、分解するにはそれなりの覚悟と技術が必要な子なんです。
特にSSD(ストレージ)が基板直付けのモデルだと、データ復旧すら手詰まりになってしまうことも。
そこで今回は、Surfaceシリーズごとの「rSSD(リムーバブルSSD)」対応表を作成しました。
🔍 そもそも「rSSD」ってなに?
「rSSD」とはリムーバブルSSD、つまり本体から取り外し可能なSSDのこと。
普通のノートパソコンなら裏蓋を開ければM.2 SSDが見えることも多いですが、Surfaceシリーズはそう簡単にはいきません。
しかし、近年の一部Surfaceでは「分解すればSSDだけ交換・取り出しが可能」という構造に改善されてきています。これが地味に、でも大きな進歩なんです。
💡 Surfaceシリーズ rSSD対応表(2025年版)
モデル名 | 発売年 | rSSD対応 | 備考 |
---|---|---|---|
Surface Pro 7 | 2019 | ❌ | SSD直付け、取り外し不可 |
Surface Pro 7+ | 2021 | ✅ | M.2 2230 SSD交換可 |
Surface Pro 8 | 2021 | ✅ | M.2 2230 SSD対応、要分解技術 |
Surface Pro 9 | 2022 | ✅ | 標準で取り外し可能 |
Surface Laptop 3 (13/15) | 2019 | ✅ | M.2 SSD対応 |
Surface Laptop 4 (13/15) | 2021 | ✅ | 同上 |
Surface Laptop 5 | 2022 | ✅ | 同上 |
Surface Laptop Studio | 2021 | ✅ | M.2 SSD、やや難易度高め |
Surface Laptop Go | 2020 | ❌ | SSD直付け |
Surface Go / Go 2 / Go 3 | 2018~ | ❌ | 全モデル取り外し不可 |
Surface Book 2 / 3 | 2017~ | 一部✅ | GPU部にSSDあり(分解複雑) |
Surface Studio 2+ | 2022 | ✅ | 分解でSSD交換可 |
🛠 じゃあ自分で交換できるのか?
正直に言います。交換は可能だけど、推奨はしません。
理由は…
- 分解工程がかなり繊細(液晶破損リスクあり)
- 正しいサイズ(主にM.2 2230)のSSDが必要
- 組み立て時に粘着テープやパッキンの再施工が必要
特にSurfaceは「修理しにくい設計」で有名です。一度開けると二度と元通りにできないこともあるので、本当に覚悟が必要です。
📝 まとめ:購入・修理前に確認すべきポイント
Surfaceはとても魅力的なデバイスですが、「SSDが取り出せるか」はトラブル時の生死を分ける要素です。
- 重要データを扱うならrSSDモデルを選ぶ
- 修理・処分前に「SSDが直付けか」を確認する
- トラブルがあったら慌てずに相談を!
当店「パソコンサポート ピシコ」では、rSSD交換・データ確認作業も承っております(対応モデルに限ります)。
SurfaceってSSDだけ取り出してデータ残せないの?