
ぷらら終了の衝撃と不安
先日、お客様から「ぷららが終了するとの事で解約からOCN加入までの手続きを立ち会ってほしい」というご連絡をいただいたことが、この記事を書くきっかけとなりました。
実際にその現場に立ち会う中で、ぷららのサービス終了が想像以上に複雑で、しかも対処を誤ると大きな不利益が生じることを身をもって知りました。「これは他の方にもきちんと伝えておかなければ」と思い、筆を取りました。
終了は段階的に進行。気づけば取り返しがつかないことも
多くの人が「2025年9月30日で全部終わるんでしょ?」と思っていそうですが、現実はもっと複雑です。サービスによって終了時期が異なり、すでに終わっているものもあります。
特にホームページと個人メールサービスは2025年3月31日で終了。さらに、4月30日にはホームページのデータが完全に削除されるという、なんとも容赦のないスケジュール。
ぷらら主要サービスの終了一覧
以下に、主要サービスの終了日、影響、そして推奨される対応をまとめた一覧表を掲載します。ご自身の契約内容と照らし合わせ、該当する項目があればすぐに行動を起こすべきです。
ぷらら主要サービス終了日一覧
サービス名 | 終了日 | 影響 | 推奨される対応 |
---|---|---|---|
ホームページサービス(個人・法人) | 2025年3月31日(データ消失:4月30日) | ウェブサイト閲覧不可、データ消失 | データバックアップ、新ドメイン取得と再構築 |
個人向けメールサービス | 2025年3月31日 | メール送受信停止、アドレス利用不可 | ぷらコミ0への変更手続き(2025年9月30日まで) |
法人向けメールサービス(新規・追加) | 2025年9月30日 | 新規・追加契約不可、既存利用は要確認 | OCNなど他社サービスへの移行検討 |
インターネット接続(ADSL/ISDN) | 2026年1月31日 | 接続不可 | 光回線など他社接続サービスへ移行 |
インターネット接続(ぷらら光など) | 2025年9月30日 | 接続不可 | 他社光回線プロバイダへ移行 |
ドコモ光とセット契約 | ドコモ光契約中は継続可 | ドコモ光解約で自動退会 | 契約継続orOCNインターネットへ移行検討 |
エグゼクティブプラン | 2025年9月30日 | 会員契約自動退会 | ぷらコミ0への変更手続き |
法人向けオプションサービス | 2025年9月30日(新規・追加受付終了) | 新規・追加契約不可、既存利用は要確認 | 他社サービスへの移行検討 |
メールを残したいなら「ぷらコミ0」へ
メールアドレス(@plala.or.jp)を引き続き使いたい方には「ぷらコミ0」プランへの切り替えが必須です。これ、私も実際に電話して切り替えましたが、AI音声応答が意外とわかりやすくて、5分で済みました。
ただし、インターネット接続機能は含まれていないので、ネットは別プロバイダで契約する必要があります。私はOCNを選びました。
OCNへ移行した理由と手順
お客様がご指定されたOCNは、NTTグループ内という安心感があり、サポート体制も万全。メール設定の再構築やDNSの切り替えなど、法人向けにも手厚い対応があるのが決め手でした。
移行のステップは以下の通りです:
- 自分のぷらら契約内容をマイページで確認
- 移行先のプロバイダ(OCNなど)を選定
- 新しい契約を申し込み、接続設定を行う
- 移行が完了したら、ぷららに解約連絡
このとき注意したいのが、電話が非常に繋がりにくいこと。とはいえ、ぷららでは自動音声ガイダンスをAIで応答しているので繋がりますが、古い固定電話では音声での応対が正しく伝わりにくい事がありますので携帯電話をご利用される事をオススメします。
ぷらら解約時の注意点まとめ
- 解約金は基本なし(ただし工事費の残債、TVオプションには注意)
- 機器返却を忘れると請求されることも(5,000円程度)
- 退会と解約は別。メールを残したいなら退会せず「解約」のみにして「ぷらコミ0」へ
ぷらら終了は「終わり」ではなく「見直しのきっかけ」
ぷららが終わるというのは、確かにひとつの“終わり”かもしれません。でも私は、これをインターネット環境を見直す良い機会だと捉えました。
面倒くさいけど、未来の安心のためには必要なステップ。あなたにもこの小さな“引っ越し”が、次の快適なネットライフへの一歩になりますように。