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TP-LINK Archer AX23 が登場、昨年大人気だったAX20との違いを比較してみた

TP-LINK Archer AX23

TP-LINKが2022年2月3日に新製品の「Archer AX23」が発売されました。価格はアマゾンでの販売価格は7,800円となっており、昨年大ヒットしたAX20とほぼ同等の価格で販売されております。

そこで今回はAX23の性能はAX20と比べてどの程度のスペックアップを行ったのか、私が理解出来た範囲をお伝えしたいと思います。

AX23とAX20の違いはIPv6 IPoEと1024-QAMの実装による高速化

まず、AX23で追加された点は「IPv6 IPoE」と言われる混雑時のピークタイムに通信速度を落とさずにストレスなく通信が行える様にする仕様の追加。

次に「1024-QAM」という聞き慣れないものですが、これは802.11axの変調方式であり以下の内容が一番しっくりくるかもしれません。

1回の変調で送れる情報(1シンボル)は10ビットになる(1024=2の10乗)。802.11acから採用されていた256QAMは1シンボル当たり8ビットであるため、1024QAMの伝送レートは256QAMの1.25倍速くなる

日経Xtechより「変調方式QAMを超多値化、実装の鍵は誤差補正技術」より引用

つまり現状での通信(802.11ax)に「1024-QAM」という変調方式が加わる事で何もしなくても最新のスマートフォンやパソコンに備わっているWi-Fiチップが搭載されていれば、最大速度は更に向上するという規格ですので、AX23は非常に魅力的なWi-Fiルーターである事は間違いありません。

AX23のCPUはデュアルコアに落ちている件

今回、一番懸念とされるのはCPUのコア数の違いとなるのですが

AX20 : クアッドコアCPU( 1.5 GHz )
AX23 : デュアルコアCPU( 未記載 )

と、仕様表に表記されておりますが、AX23ではデュアルコアとなっている事が単純にスペックが落ちたとも考えにくい内容です。それはCPUの名称が具体的に記載されていない事と、現状ではAX20よりも遅いCPUを搭載するデメリットをメーカーが新製品として出せるものモノなのか。

市場では半導体不足で価格が高騰している事も懸念されますが、ここは上記の2つの機能で補う事でそれ以上の速度アップが行えると考えられますが、果たしてこれが吉と出るかは計測テストを行うマニアな方々の有志の報告を待つしかなさそうです。

個人的にはAX23は絶対に買いの機種

私は毎年Wi-Fiルーターを買い換えている身として、気軽に買い換えられる値段として1万円以下を好んで購入をしておりますが、アマゾンで8,000円以下で購入が行えるWi-Fiルーターでは最強とも言える機種になりそうです。

昨年販売されたAX72よりも4,000円以上安価で速度も同等かそれ以上が期待されます。市場では様々なメーカーが素晴らしいWi-Fiルーターが販売されつつありますが、今回のAX23は間違い無くコスパ重視の機種として、台風の目になる事は間違いなさそうです。

つまり「AX23は買い」という事です。

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