先日、ニンテンドースイッチのJoy-Conのアナログスティックの交換修理を行ったんですよ。親子でご来店されて、非常に可愛らしいお嬢様。
そんな最初の診断を行っている時に
と仰っており、ルイージめ・・・動かないなんて酷いっすよね、なんて会話をしながら和やかな雰囲気でアナログスティックを交換しておりました。
お支払いの時、お母様にお代をお伝えしたのですが、7歳のお嬢様が自身のお財布から一生懸命に2枚の千円札を取り出したのです(残金はお母様です)。
えっ・・・!?えらいねー!
思わず言葉が出てしまう。なんだか胸が熱くなる感覚になり、こんな小さなお嬢様が修理の費用をお支払いになるなんて・・・修理をして良かったな、なんて思ったわけですよ。
これは暫くは使えないな、と思いました。何故って?商品を購入するときには普通にお支払いをすると思うのですが、修理という形のないものにお支払いをする概念を7歳が躊躇なくお財布からお札を取り出す仕草がもう・・・ね。
「このスイッチ、サンタさんからもらったものなの」
あぁぁぁぁ・・・!おじさんにこのキラーワードはキツいって!ダメですって・・・・泣いちゃうよ。おい任天堂さんっ!こんな健気な子のアナログスティックを簡単に壊れちゃう仕様なのはいかんって・・・いかんって・・・
ゲーム機の修理ってこれだから辞められないんですよ、昔にも冬の寒い時期に頬を真っ赤にして毛糸の帽子に雪が積もっていたお子様が大事に抱えたニンテンドー3DSを持参されて画面修理をお願いされたのですが、いやぁ・・・断る理由が見つからんのです。
修理に3時間を要して利益は500円だったかな?そんな薄利でも「それでいいのだ」。なんのために修理屋を始めたんだ?と聞かれるならこんな時の為にだよ、と答えます。
【大人も子供もおねーさんも】という、私が好きなゲームで「Mother」のキャッチコピーなのですが、この意味は初めての人でも話題になって欲しいという意味が込められているとヤフー知恵袋で読みましたが、ますますこの言葉が好きになったのは大人になってからでした。
どんな人にも利用して欲しいと考えるのは、どんな職種でもあること。それでもパソコンの修理だけでは誰でもという訳にはいきません。
そんな言葉を改めて思い出させて頂けるこのニンテンドースイッチのJoy-Conのアナログスティック交換は今後も、需要がある限り続けたいと思います。
壊れてしまったアナログスティックは「一緒にいた相棒だから連れて帰ってあげてね」とお伝えした所で、私の役目はこれで完了。
ありがとう(ね)ございました!
「ルイージマンションでルイージが動かなくなったの」