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パソコンの電源が入らないのは誰のせいでもなく経年劣化か不良による故障が原因です

デジタル顕微鏡で基板を見る

最近、最も多くのお問い合わせや診断をさせて頂いている「パソコンの電源が入らない」という問題については、5年以上経過したパソコンで起こりやすい事が分かりました。

これは中古で購入された方や新品で購入された方も含めて基板が経年劣化で損傷している事から判明しており、「使い方が悪かったのか?」や「ゲームをやりすぎたから?」とご自身を責める必要は一切無く、これらは自然故障に近い現象です。

10年前のパソコンならそんな事なかったよ?
と、思われた方は流石です。

近代のパソコン(特にノートパソコン)は基板の設計がより精密になっているものの、昔のようなシンプルな動作に加え、より負荷を与えなければならないゲームが存在している事から、チップが故障しやすい要素が増えており、やや強引な解釈ですが実際に故障している部位をテスターで検査すると、電源周りのチップがピンポイントで破壊されている事が多かったです。

これらの修理は可能か?と考えれば、はんだ処理でチップを交換すれば済む事ではありますが、特定が困難な事と新品の交換部位の取り寄せに時間を要する事から、お客様が望まれる納期を考慮すれば現実的な修理ではない事から、お買い換えをオススメするケースが多いです。

これらをどう短期的に修理するか(出来るか)?が今後のパソコン修理業としての課題となりますが、現状ではテスターによる診断による特定か、安定化電源などで通電させて熱を帯びているチップを赤外線によるサーモグラフィーによるチェックによる特定・交換方法が一般的であり、これが唯一の近道となります。

因みに、これらの修理を行う為の検査環境は過去記事にも記載しておりますので、ご興味があればお読み下さい

デジタル顕微鏡
安定化電源で通電したノートパソコン
赤外線サーモグラフィーパソコンマザーボード

また簡易検査であればCMOSのリセット、メモリや記憶媒体の取り外しによる診断は容易とはなりますが、上記のような通電しない問題については課題が多い、という事になります。

今後もコツコツと修理が行える環境を増やして参りますので「何が原因で故障したのか?」とお知りになられたい方や「時間を要しても、結果が伴わなくても、修理が出来るのであればお願いしたい」と、少しでも思って頂ける店舗になれるように整えてゆきます。

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