ラップトップ型の画面交換はリスクが多いのです
本日閉店後でしたが一本のお問い合わせがありました。「パソコン修理の相談なのですが、画面が割れてしまったのですが交換は可能でしょうか?」との内容でした。このようなお問い合わせを頂くと、私の中では”ノートパソコンの画面割れ”だと思い込んでしまう事から「その年式だと◯◯◯◯円程かかりますね」とのご返答をしてしまいました。
するとお客様に型番をお聞きしてみると、ノートパソコンでは聞いたことの無いような型番だったのです。そこでネットで型番を検索してみると、冒頭の画像のラップトップ型のパソコンだったのです。
交換用パネルは容易に手に入る
ここでラップトップ型だと知った私は「これは仕入れが可能ですが」と・・・ここで悩みました。その理由とはご返答したくても出来かねる内容があるので素直にお答え致しました。「できる事はできるのですが過去にこのような問題がありまして」とのご説明から始めました。
ただ、このご説明をする前にお客様からは「私もネットで調べたのですが交換用の画面って意外と安く販売してますよね?」との事なのですが、そうなのです。その”意外と安く販売”している事が魅力であり注意点でもあるのです。
交換後の不具合が多い
ここでお客様には素直に「交換後の不具合が圧倒的に多いのです」とのご説明をさせて頂きました。この内容だけを読んで同業者やパソコンに詳しい方が読むと「おいおいおい・・・意外に簡単だろ?」と思うかもしれませんし、わかるわかると納得してくださるかもしれません。
それは単純に画面の交換こそできるものの、不具合が圧倒的に多いというのが理由なのです。この理由をお話したくても特定出来ない問題なのですが、交換後に最初は正常に動作するのですが、時間が経つと画面がチラついたり画面が点かなくなる問題が発生する事がありました。この影響からお客様にとっても店舗にとってもガッカリの結果が多かった事から、ラップトップ型の交換が消極的な理由をご理解頂ければと思います。
異なる型番が届く可能性あり
これが極めつけなのですが、ネットで慎重に同一の型番を仕入れても異なる型番の品物が到着する事があります。これは販売側も把握していない事が意外にも多く、写真の内容で判断して販売している業者さんが非常に多いです(特に海外からの発送は大事故が多かった経験が)。
このミスを双方で防ぐには、ラップトップ型のパソコンの製品の型番で検索するだけではなく、分解し画面を取り出して交換用の画面の型番を知ることが超重要です。これはネットで販売している物は写真で判断する事しか出来ない事から、配線ケーブルの形状が同じであれば間違いなく適合出来るかと思います。
このようにリスクを一つでも回避しないとラップトップ型の画面交換は行っては行けないほど慎重に行う事が重要です。まとめますと「分解して取り外してから液晶画面の型番を特定してから注文する」事を強くオススメします。